日本RV協会(JRVA)は、キャンピングカー業界の最新動向をまとめた『日本RV協会 年次報告書2023』を発行した。この報告書は、キャンピングカーの普及と市場育成を目指すJRVAが、会員企業やユーザーからの情報を基に作成したものだ。
2023年のキャンピングカー販売売上総額は、新車と中古車を合わせて過去最高の1054億5000万円に達し、前年比138%の増加を示した。この数字は、キャンピングカーが新しいライフスタイルとして受け入れられていることを物語っている。
国内キャンピングカーの累積保有台数は、2023年に前年比1万台増の15万5000台に到達した。この数字も過去最多。JRVAはレジャーの形態、災害時の住居、テレワークスペースとしての利用など、多様な活用方法が注目されている、という。また、ドイツの保有台数と比較すると、日本の市場にはまだまだ成長の余地があるとする。
キャンピングカーの魅力についての調査では、「時間を気にせず出掛けられる」ことが最も多くの支持を集めた。購入後のライフスタイル変化に関するアンケートでは、7割以上の人が時間を気にせず旅行ができるようになったと回答している。また、旅行目的での利用が約8割に上り、2泊3日以上の旅行が可能になったことで、消費金額が増加していることも明らかになった。
JRVAが発行するこの報告書は、キャンピングカー業界の現状と将来の展望を示す重要な資料だ。保有台数、生産台数、販売総額などのデータに加え、ユーザー動向や市場動向の詳細な分析が含まれている。報告書はJRVA事務局で書籍として入手可能だ。