富士スピードウェイで4月21日に開催された「2024 RAYS FAN MEETING(レイズ ファン ミーティング)」。レイズホイールを履いたエントリー車が大集結した同ミーティングの中でチームデイトナを履いた車両に注目、人気とチョイスの傾向を探ってみた。
富士スピードウェイを会場に、数多くのメーカー出展やD1グランプリなどを開催したモーターファンフェスタ。その中で開催されたのが「2024 RAYS FAN MEETING」だ。その名の通りレイズホイールを愛するユーザーのミーティングであり、レイズユーザーのエントリー車両を集め、さらにはレイズの現行ホイールラインアップや新製品を展示。会場全体でレイズのホイールを楽しめる催しとなった。
中でも注目したのは800台に迫る勢いで集まったユーザーエントリー。レイズのホイールを履いていることがエントリーの要件であり、車種は限定しないミーティングとなっているのもホイールメーカーのレイズによるミーティングならでは。エントリー車の多くはボルクレーシングやグラムライツなど、いわゆるスポーツ系のホイールを履きこなしたスポーティモデルだったのだが、それに負けず劣らずのインパクトを魅せていたのがオフロード、SUV系を対象車種としているチームデイトナのモデル群だった。
中でも多くのユーザーがチョイスしたのがチームデイトナの看板モデルのひとつになっているM9。9交点のメッシュデザインを持ち、ディスク面には外周部とインナーディスクの段差を設けた構造を採用するなど、大柄な車体やオフ系のゴツいトレッドを持つタイヤにも負けないフォルムを備えているのが特徴のモデルだ。さらにリムフランジ部分にはビードロック風のデザイン処理を配するなど、オフ色を前面に押し出したモデルだ。
最新モデルとなったM9+はリムフランジ部分にレイズ独自の表面処理技術であるA.M.T.を用いてTEAM DAYTONAのロゴを配置したモデル。同時に従来モデルに対して強度は保ちながら約4%の軽量化を果たしたのも魅力。M9は適合する車種も幅広く、デリカミニからアウトランダー、さらにはハイラックスやデリカD:5までを対象車種としている。
一方、M9に代表されるチームデイトナのメッシュ系のデザインは人気が高く、8交点を備えたメッシュデザインのもうひとつのモデルとなるM8も人気モデルとなっている。こちらのモデルはスポークをリムまで伸ばしたことでディスク面の広さや足長感を演出しているのが特徴。同じメッシュデザインでもM9との差別化をしっかり行っているモデルとなった。リムフランジへのビードロック風デザインでアクセントを付けるのもオフ系デザインのホイールの定番として踏襲。実際にハイラックスへの装着車両では足もとに大径感を与えるにも絶好のチョイスとなっていた。
チームデイトナにはFDXの名を冠したモデル群も数多くラインアップする。スポークへの切削やリムフランジへのデザイン処理など、派手な演出でオフ系タイヤの存在感に負けないフォルムとしているのが特徴。6穴モデルには6本スポークのFDX、ジムニーなどの5穴モデルにFDX-J、4穴モデル(軽カー用)には8本スポークのFDX-Kを用意するなど、バリエーションの豊かさも際立つ。さらには次世代のFDXを狙って登場してきたのがDS5。深リムとスポークからリムフランジに掛けての切削処理が独特。ミドルサイズのSUV(5穴車)をターゲットとした同モデル、会場ではフォレスターへの装着が見られた。
オフロード4WD、SUVをメインターゲットにしたチームデイトナ。近年のアウトドアブームの後押しもあって、ラインアップは拡大を続けている。レイズのもうひとつの顔として勢力拡大を続けるチームデイトナ、豊かなデザイン性を武器に4WD、SUV系の車両の定番ホイールとなっている。