今年上期の新車売れ筋総合ランキング、ホンダ「N-BOX」首位維持、スズキ「スペーシア」3位浮上[新聞ウォッチ] | CAR CARE PLUS

今年上期の新車売れ筋総合ランキング、ホンダ「N-BOX」首位維持、スズキ「スペーシア」3位浮上[新聞ウォッチ]

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ホンダ N-BOX(左)/N-BOXカスタム(右)
ホンダ N-BOX(左)/N-BOXカスタム(右) 全 3 枚 拡大写真

2024年上半期(1~6月)の国内新車販売台数は、すでに小欄でも既報のとおり、トヨタ自動車グループなどの認証不正が相次いだ影響を受け、前年同期比13.2%減の212万7490台。半導体不足に陥った2年前(2022年)に次ぐ低水準で、リーマン危機後の2009年の台数よりも下回ったが、不正の影響が国内の新車売れ筋ランキングにも異変が起ったようだ。

きょうの読売や日経などは「電気自動車(EV)の大幅減」を焦点に報じているが、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の集計によると、今年上半期で最も売れた新車は、ホンダの軽自動車『N-BOX』の10万680台で、唯一10万台を突破して3年連続首位をキープしたものの、前年同期に比べると10.3減と大幅に落ち込んだ。

総合2位はトヨタの『カローラ』で8万5201台(同3.4%増)だったが、3位はスズキの軽『スペーシア』で同40.4%増の8万4368台。スペーシアは5月、単月ベースで初の総合トップに躍り出たほどで、上半期の総合でも前年の6位から順位を上げてベスト3入りした。

軽自動車の上半期のランキングをみると、首位のN-BOX以外では、スズキが2位のスペーシアのほか、3位に『ハスラー』(43.4%増)、4位に『ワゴンR』(11.6%)、5位も『アルト』(0.2%増)、そして10位には『ジムニー』(1.5%増)とベストテンに5車種がランクイン。

国内の軽自動車市場で3割超のシェア(占有率)を持つダイハツ工業では昨年12月、認証検査をめぐる大規模な不正が発覚し、国内の新車出荷を全面停止。4つの完成車工場全てで生産を停止した影響が大きく、トップを争っているスズキがまさに漁夫の利を得たことにもなる。

それでも、出荷や生産が再開されたダイハツは、売れ筋の軽タントが、上半期は2万7767台で総合25位(前年2位)と順位を大きく下げたが、6月の単月では1万1933台で総合5位、軽で3位に浮上しており、年間ベースでどこまで追い上げるのか注視したい。

2024年7月5日付

●株最高値4万913円、TOPIXも(読売・1面)

●ホンダ・日産共同で車OS、開発検討、米テスラ・中国勢に対抗 (読売・8面)

●ホンダ株売り出し、今月中、5000億円規模の可能性(読売・8面)

●タイ新工場、BYD開所式、東南アジアで操業初 (読売・8面)

●川重、20年前から裏金か、海自接待疑惑、架空取引6ルート(朝日・1面)

●中国EV追加関税、EUきょうから適用 (毎日・6面)

●トヨタ認証不正「追加車種なし」調査結果公表へ(毎日・23面)

● 損保4社に排除命令へ、カルテル問題、公取委が通知(産経・1面)

●N-BOX 3年連続首位、上半期、ダイハツはトップ10圏外(産経・10面)

●フォルクスワーゲン7.9万台リコール (産経・22面)

●旧MRJ開発、負債6000億円、特別清算申請(東京・6面)

●夏の海外旅行、回復遅れ、円安直撃、コロナ前の6割(日経・15面)

●「みどりの窓口」夏に増設、JR東、50駅で混雑緩和(日経・15面)

《福田俊之》

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