『MGB』のレストアを専門に手がける英国のフロントライン・カーズ(フロントライン)は7月30日、新しいV8エンジンを搭載したフロントライン『LE60』を8月9日、米国カリフォルニア州で開幕する「モントレー・カーウィーク2024」で初公開すると発表した。
モントレー・カーウィークは8月9日から18日まで開催され、フロントラインがアメリカの観客に最高のアナログスポーツカーを披露する絶好の機会となる。
フロントラインは1991年にチーフエンジニアのティム・フェンナによって設立され、現代に最適化されたカスタムビルドのクラシックMGBスポーツカーと高性能MGBパーツのエンジニアリングに専念してきた。モントレー・カーウィーク2024では、フロントライン初のV8エンジン搭載車LE60がデビューする。
フロントラインのMGBのレストアは、英国の黄金時代のMGBの職人技と名声を称えるものであり、英国アビンドンに拠点を置き、オリジナルのMGワークショップの近くに位置している。
LE60はフロントラインがこれまでに製造した中で最も強力で、ドライバーに焦点を当てた車であり、同社初のV8エンジンを搭載している。MGBの60周年とフロントラインの30周年を記念して製造され、世界限定30台のビスポークビルドとなる。
LE60は、4.8リットルのローバー製V8エンジンを搭載し、375hpを発揮する。これはオリジナルのMGBのほぼ4倍の出力。さらに、ワイド化されたトレッド、強化されたシャシー、ニトロンによるカスタムサスペンションセットアップが特徴だ。
重量は2473ポンド(約1122kg)で、ほぼ完璧な50対50の重量配分を実現しており、リミテッドスリップディファレンシャルと強力なブレーキシステムを備えている。フロントには6ピストンのブレーキ、リアには4ピストンのブレーキが装備され、320mmの軽量2ピースブレーキディスクが採用されている。16インチのダンロップスタイルのアルミホイールに収められている。5速マニュアルに後輪駆動を組み合わせている。