トーヨータイヤから国内市場初の小型EVトラック専用スタッドレスタイヤ「NANOENERGY M951 EV(ナノエナジー エム キューゴイチ イーブイ)」が新発売。215/70R17.5 123/121Jの1サイズで販売され、価格はオープン。販売開始は9月より。
「ナノエナジーM951 EV」はEV専用非対称パターンを採用し、氷雪上性能と耐摩耗性能を高次元で両立したスタッドレスタイヤ。ブロックを大型化することで剛性を高め、高密度に配置されたサイプによりアイス性能も確保。また、耐摩耗NCPコンパウンドを用い、低電費性能と耐摩耗性能の向上を追求している。さらに、ビードワイヤーには環境に配慮した再生素材を採用する。
日本国内のCO2排出量のうち、運輸部門が占める割合は全体の約2割ほどあり、物流業界ではモーダルシフトなど脱炭素化に向けた取り組みが本格化している。商用車メーカー各社もEVトラックのラインナップを強化しており、短距離輸送を主体とした小型車両のEV化が進行している。また、大手の荷主や運送会社に対し、輸送手段における「非化石エネルギー」への転換が義務づけられたことからも、EVトラックの需要は今後さらに増加が見込まれる。
今年6月発売の「ナノエナジーM151 EV」と今回の新製品を併せて、トーヨータイヤでは活用拡大が見込まれる小型EVトラックの社会的な貢献を足回りから支えていく狙いだ。今後も引きつづき専門的な知見を蓄積し、顧客の課題解決や社会の要請に応えるトラック・バス用タイヤの開発と普及に注力する方針を掲げている。