自動車向けターボなどを手がけるギャレット・モーションは、中国・武漢に新たなゼロエミッション技術の研究開発拠点を設立すると発表した。
この新拠点は、ギャレットの武漢製造施設内に設置され、最先端のゼロエミッション技術の研究を推進する。具体的には、高速Eパワートレインシステム、燃料電池コンプレッサー、電気自動車の冷却ソリューションに焦点を当てる。
施設には最新のR&D研究室、プロトタイプ開発ワークショップ、高度な試験機能を備えたオフィスが設けられる。この武漢イノベーションセンターの追加により、ギャレット中国のグローバルR&Dネットワークにおける役割が強化され、ゼロエミッション技術の実用化と現地市場ニーズへの対応が加速していく。
ギャレットは1994年に中国に進出し、ターボチャージャー技術を同国に導入した先駆的企業の一つ。上海に本社を置き、上海と武漢に2つの世界クラスの先進製造施設、そして2つのイノベーションセンターを有している。
中国では1000人以上を雇用し、そのうち200人以上がR&Dチームに所属する専門家。ギャレットは40以上のグローバルおよび中国の自動車メーカーと長期的なパートナーシップを築いており、ガソリン、ディーゼル、天然ガス、ハイブリッド、そしてバッテリー電気自動車向けのゼロエミッション技術まで、幅広いターボチャージャー技術を提供している。
この新たな研究開発拠点の設立により、ギャレットは中国市場におけるプレゼンスをさらに強化し、自動車産業の電動化とゼロエミッション化に向けた技術革新を加速させる。