DeNA SOMPO Mobilityは10月15日、カーシェアサービス「エニカ(Anyca)」のサービスを12月31日までに順次終了すると発表した。10月31日23時59分に新規シェア予約の受付を終了する。
シェア利用日時も予約可能スケジュールが前倒しされるなど、急な実施だ。11月21日以降に利用が完了するシェア予約の受付は10月15日15時00分に終了した。従来(10月15日14時59分まで)は、利用開始日時の49日前から予約が可能で、連続で最長7日間利用できるので、10月15日の予約なら12月25日まで利用できたところだ。ドライバー、車両の審査も、進行中のものは終了となった。
エニカは2015年9月に、個人間カーシェアサービスとしてDeNAがサービスを開始した。DeNAが将来の中核事業と位置づける、オートモーティブ領域での新事業のひとつとされた。その後、ミッションである「あらゆる人のカーライフに選択肢を」提供するために、これまで「個人間カーシェア」、「Anyca Officialシェアカー」、「ディーラーカーシェア」など、複数のカーシェア事業を展開してきた。その間の2019年4月には、DeNAとSOMPOホールディングスとの合弁会社であるDeNA SOMPO Mobilityに事業が承継された。
エニカによると「91万人を超える会員に利用されるまでになった。しかし、サービス開始当初から描いていた規模には遠く及ばず、結果としてサービス終了を決定した」という。登録車数(提供車両台数)は東京都を中心に200台以上で事業を開始、3年経った2018年10月には6000台を超えていたが、最近は5000台を切っていた。
■スケジュールについて
10月15日15時00分に新規会員、ドライバー、車両、他車運転特約の登録受付、現在シェア不可状態のドライバー、車両の情報編集、現在進行中の審査をそれぞれ終了した。現在シェア可能状態のドライバー、車両の情報編集は10月31日23時59分まで可能、現在シェア可能状態のドライバー、車両の情報編集に伴う審査は同じく10月31日23時59分まで実施する。
10月31日23時59分に新規シェア予約の受付を終了する。また11月21日以降に利用が完了する予約の受付は10月15日15時00分時点で終了した。予約変更による11月21日以降への利用日の指定もできない。
12月31日23時59分にサービス終了。アプリ、ウェブサイトともに利用できなくなる。