GO株式会社は11月19日、スマートフォンだけで利用可能なEV急速充電サービス「GO Charge」を開始した。これまで必要だった充電カードの申し込みが不要となり、マイカーユーザーを含め誰でも気軽に利用できるようになった。
新サービスは、横浜市内の直営4か所、計8口の充電スポットで利用可能だ。ユーザーはスマートフォンでクレジットカードを登録し、充電器に記載されたQRコードを読み取るだけで、その場ですぐに充電を開始できる。
充電器は出力100kWの急速充電に対応しており、約10分で走行距離約100km相当の充電が可能だ。また、再生可能エネルギー100%(RE100)を使用している点も特徴的である。
料金プランは、基本料金なしの「ライト」と、頻繁に利用する場合にお得な「スタンダード」の2種類が用意されている。いずれも使用した電力量(kWh)に応じた従量課金制を採用している。
GOは今後、自社の充電スポットを拡大するとともに、法人ユーザー向けに2024年中に全国約9000口のeMP充電ネットワークの急速充電器も利用可能にする予定だ。個人ユーザー向けのeMP充電ネットワーク利用は2025年中の開始を目指している。
日本政府は2035年までに新車販売で電動車100%実現を目標に掲げており、充電インフラの整備が急務となっている。しかし現状では充電器の数が不足しており、休日には「充電待ち」が発生するなどの課題がある。
GOは「GO Charge」の利便性向上と直営充電スポットの増加を通じて、日本社会におけるEVシフトに貢献していく。