ホンダは11月21日、栃木県とスポーツ振興等に関する協定を締結したと発表した。ラグビーとソフトボールを通じてスポーツを活用した地域の活性化を図ることを目的としている。
ホンダは長年にわたり、栃木県において研究開発を中心としたさまざまな企業活動を行ってきた。今回の協定締結は、企業活動に加えてスポーツを通じた地域の活性化や人材育成、地域の方々の健康増進や地元の小中高生の競技力向上にも貢献することを目指すもの。
協定の背景には、ホンダが所有するラグビーチーム「三重ホンダヒート」の活動拠点を、2026年を目途に三重県鈴鹿市から栃木県宇都宮市に移すことを今年9月に発表したことがある。この移転を機に、ホンダは栃木県との連携を強化し、スポーツを通じた地域貢献を本格化させる。
協定に基づく主な取り組みとして、ホンダは栃木県スポーツコミッションへの加入を申請する。これにより、栃木県内のプロスポーツチームとともに、スポーツで栃木県を盛り上げていく計画だ。
また、三重ホンダヒートが三重県で実施している小中高生など年間3000名以上を対象としたラグビー指導や、ホンダのフィロソフィーである「人間尊重」の精神を育むヒート授業、いじめ防止や防犯啓発活動といった地域貢献活動なども、栃木県で実施する予定だ。
協定期間は2024年11月21日から2027年6月30日までの約2年7か月間。この間、ホンダとホンダのラグビーチーム「三重ホンダヒート」、およびソフトボール部「Honda Reverta(ホンダ リヴェルタ)」を通じて、ラグビーとソフトボールの振興および地域活性化を図っていく。