ホンダと日産自動車が経営統合に向けて近く覚書を結び、持ち株会社を設立するなどの協議に入ると、きょうの日経が最終版の1面トップ記事で報じている。
将来的には三菱自動車も合流することも視野に入れているようで、国内3社が技術力など経営資源を結集することで、トヨタ自動車、独フォルクスワーゲンに迫る世界3位グループへの浮上を目指すという。
ホンダと日産の両社が協業の検討を始めると発表したのは2024年3月。8月には協業の強化を発表し、次世代車に欠かせない「ソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)」などのソフトウエアの開発やEVで部品の共通化を進めることで合意していた。
だが、日産の急激な業績悪化で協業が危ぶまれていたが、三菱グルーブの支援を含めて生き残りを賭けた経営統合により、さらに連携を深めていく狙いがあるとみられる。
ただ、創業からの歴史や社風、事業構成などの異なる企業同士の経営統合の実現には幾つもの大きな壁がたちはだかっていることも事実。また、覚書を交わす前にメディアが先行すると、断ち切れになるというジンクスもあり、きょうの日経の特報が、年の瀬の“お化け報道”になってしまうのかも気がかりだ。
2024年12月18日付
●ホンダ、HV新システム、26年搭載、生産費3割減、燃費向上 (読売・8面)
●米へSBG「15兆円投資」トランプ氏に孫氏が約束(朝日・3面)
●原発回帰の姿勢鮮明、経産省案「依存度低減」削除、エネ基本計画 (毎日・1面)
●米自動運転企業、来年日本上陸へ、ウェイモ(毎日・7面)
●トヨタ新エンジン、中国で先行投資へ、27年方針、HV・PHVで巻き返し(東京・4面)
●ホンダ、日産統合へ、持ち株会社を設立、三菱自の合流も視野、産業構造転換、再編迫る (日経・1面)
●トヨタ、CESに5年ぶり参加へ (日経・15面)
●デンソー、米オンセミに一部出資(日経・15面)