損害保険ジャパンとプライムアシスタンスは、電気自動車(EV)の電欠時に現場で急速充電を行うサービスの提供を一部地域で開始したと発表した。
このサービスは、損保ジャパンの自動車保険に加入し、ロードアシスタンス特約がセットされている顧客を対象としている。EVが電欠で動けなくなった際、従来のレッカー搬送に加え、現場での急速充電という新たな選択肢が提供される。
サービスの背景には、EV普及に伴う電欠トラブルの増加がある。これまでは最寄りの充電スポットまでレッカー搬送するのが一般的だったが、現場で問題解決できないことによる顧客の不安や負担を軽減するため、このサービスの提供を開始した。
現場での充電を選択した場合、プライムアシスタンスが手配したレッカー会社が、オリジン社製のPOCHA V2Vを使用して最大30分の急速充電を無料で行う。これにより、顧客は自身の車で移動を継続できるようになる。
サービス開始当初は関東・関西を中心とした15都府県が対象となっているが、今後順次拡大していく予定だ。
このサービスの導入により、EV所有者の安心感が高まることが期待される。また、自動車保険業界におけるEV対応の先進的な取り組みとして、他社の動向にも影響を与える可能性がある。
EVの普及が進む中、こうしたサポート体制の充実は、より多くのドライバーがEVを選択する後押しになることが見込まれている。