米国のポルシェエクスペリエンスセンターアトランタ(PECATL)は、同センターの10周年を記念して、希少なポルシェ車を展示する特別展「The Why?」を開催した。
この展示は、ポルシェブランドの熱心なオーナーやファンを動機づけ、インスピレーションを与えるものが何かを探ることを目的としている。
ポルシェエクスペリエンスセンターのミシェル・レイニー氏は「この展示は単に車についてだけでなく、その背後にいる人々と、それらの車が彼らにとって持つ特別な意味についてのもの」と述べている。

展示されるのは、1994年の『911ターボSフラッハバウ』から、ポルシェの起源を示す1953年の『356プレA』型まで、ユニークな個人所有車や伝説的なレースカーなど5台の貴重な車両だ。各車両の周りには、詳細な物語を伝えるディスプレイが設置されている。
1994年の911ターボS「フラッハバウ」は、76台しか製造されていない希少な「フラットノーズ」911。2018年の『911 GT2 RS MR』(マンタイレーシング)は、究極のロードゴーイング『911 GT2 RS』だ。1953年の356プレA型は、ポルシェの物語の始まりを象徴する初期モデル。2023年の『RSR-19』「レクシー」はT-レックスをモチーフにしたレースカーだ。レーベンブロイ『962-103』は、ポルシェ史上最も成功したレースカーの一つ。

この特別展示は7月まで続き、その後2025年まで新しい車両が加わる予定だ。この展示を通じて、ポルシェは単なる自動車メーカーではなく、情熱とイノベーションの象徴としての魅力を伝えようとしている。ポルシェファンにとっては、ブランドの歴史と進化を直接体感できる機会となる。