MKタクシー(本社:京都)は4月1日に、JR新大阪駅構内の商業施設「アルデ新大阪」に手荷物預かり所「新大阪Luggage Station」を開業する。宿泊施設への配送サービスも行なう。
場所は新幹線やJR西日本在来線と地下鉄御堂筋線との乗り換え動線上という、アクセスの良さが特徴となっている。最大で1300個の手荷物を預かることが可能だ。また、多言語対応のスタッフが配置されるなど、外国人観光客もスムーズに利用できるよう配慮されている。
MKタクシーはこれまでに京都駅八条口と伊丹空港で手荷物預かり所を運営しており、今回の新大阪駅での開業は3店舗目となる。これまでの経験を活かして、観光の利便性を高めるだけでなく、電車やバスなど公共交通機関へのスーツケースの持ち込みによるオーバーツーリズム問題の課題解決にもつなげることが狙いだ。タクシー・ハイヤー事業との相乗効果も狙っている。
また、大阪・関西万博では、会場への大型荷物の持ち込みが制限されるため、来場者は手荷物預かり所を利用することが予想される。万博協会は主要な2つの鉄道駅で合計約6000個の荷物を預かる施設を設ける予定で、JR西日本など鉄道事業者も手荷物預かりサービスの拡充に努めているものの、容量不足が懸念されている。そこでMKにおいても、万博会場に向かう旅行者の利便性を高めるため、新大阪駅での手荷物預かり所の開業を決定した。
料金(消費税込み)は、一時預かりがレギュラー(最大辺60cm未満):1000円/日、ラージ(最大辺60cm以上):2000円/日、配送が新大阪駅→京都市内宿泊施設:3500円、新大阪駅→大阪市内宿泊施設:2500円。当日昼12時までに預けると当日19時までに指定の宿泊施設に届る。新大阪Luggage Stationの利用は、アプリを通じた事前予約も可能。予約サイトは3月21日頃公開予定だ。
万博協会では「スーツケースやキャリーケース、物品を運ぶようなカート等」の持込みを禁止しており、大きさ(サイズ)に関わらず、キャスター付きの荷物の持込みは禁止だ。会場での大型荷物の預かり対応は、東西ゲート各々100個限定で1日1万円で実施される。小型コインロッカー(W330mm×D500mm×H240mm程度)は、東西ゲートでそれぞれ約300個が設置される。