26年前の先代『クラウン・エステート』が見せた「高級ワゴンの新しい在り方」【懐かしのカーカタログ】 | CAR CARE PLUS

26年前の先代『クラウン・エステート』が見せた「高級ワゴンの新しい在り方」【懐かしのカーカタログ】

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トヨタ・クラウン・エステート(10代目)当時のカタログ
トヨタ・クラウン・エステート(10代目)当時のカタログ 全 8 枚 拡大写真

1999年12月に登場した10代目トヨタ『クラウン・エステート』。9代目は1987年登場の8代目の改良モデルだったから、実に12年振りのフルモデルチェンジ版としての登場だった。“高級ステーションワゴンの新しい在り方を提示する新型車”と当時のニュースリリースにはある。

新プラットフォームの採用による、革新的なパッケージは当時の売りのひとつだった。エンジンを車体の中央に寄せ、ガソリンタンクを後席床下に設置することで、車両のヨー慣性モーメントを減少させ走行性能を高めた。

セダン系にも設定された“アスリート”をシリーズに加え、280ps/38.5kgmの性能を発揮する2.5リットルの6気筒ターボ(1JZ-GTE型)、低燃費の3リットル6気筒直噴(2JZ-FSE型)などを揃え、ゆとりの動力性能が与えられていた。

ラインアップはセダンに準じて「アスリート」と「ロイヤルサルーン」を設定。スポーツサスペンションを標準としたアスリートはカタログの表紙にもなっていたほどで、全4モデル(ロイヤルサルーンは2モデル)が用意され、その中には2.5リットルEFI(1JZ-GE型)を搭載するフルタイム4WDのアスリートFourも設定した。

装備では、世界初だった40/60リヤ分割パワーシートを始め、バックドアイージークローザー、換気機能付きラゲッジルームエアピュリファイヤーなどが標準。それまでのチルトアップスカイライトウインドゥに代わるチルト&スライド電動ムーンルーフ(メーカーオプション)や、1本タイプだったがリヤワイパーは全車に標準装備された。

《島崎七生人》

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