桜前線が津軽海峡を渡り、北海道に春が届いたという、ほのぼのするニュースも流れているが、こちらの“サクラ”は散る時期が早まらないか心配になる。中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)が、日本の軽自動車市場に参入するという。しかも、日本専用車を開発し、2026年にも軽EVを発売するそうだ。
きょうの日経が1面トップに「BYD、軽EV日本投入、来年国内4割市場狙う、勢力図に変化も」などと報じている。それによると、BYDは日本の軽自動車の規格に対応した新たなプラットホームを独自に開発。中国で生産して日本に輸出し、2026年後半をメドに発売するという。
価格も日本の代表的な軽EVの250万円程度を目安に、最安水準での価格帯での販売を目指すとしている。
軽自動車は日本の独自規格で、海外勢にとって「非関税障壁」となってきたが、「価格競争力の強いBYDが参入することにより、日本勢の牙城が切り崩される可能性がある」(日経)とも伝えている。
新車販売で約4割を占める軽自動車のうち、軽EVは日産自動車の『サクラ』が2024年度も国内EV販売台数で首位となり、22年度から3年連続でトップの座を維持しているが、BYDが投入予定の軽EVが、それをしのぐ性能や価格で上陸して脅威となるのかどうかも注目したい。

2025年4月22日付
●円高140円台為替議論へ思惑 (読売・1面)
●ガソリン価格10円下げ、政府方針、電気・ガス代補助再開 (読売・2面)
●米関税「大いに不安」43%、本社世論調査、2月から大幅増(朝日・1面)
●ボルボが米国で最大800人解雇へ、トランプ関税に懸念 (毎日・7面)
●「日本ボウリング球落とし車検査」トランプ氏「脳内試験」で難癖か (毎日・7面)
●往年の名車120台ズラリ、愛知・長ク手(産経・10面)
●BYD、軽EV日本投入、来年国内4割市場狙う、勢力図に変化も(日経・1面)
●レクサス新工場熱烈歓迎、上海市金山区(日経・10面)
●自動車株下げ目立つ、円高進行、警戒続く (日経・19面)