スズキ、脱炭素に向けた車体の軽量化技術確立にめど、目標の8割達成へ[新聞ウォッチ] | CAR CARE PLUS

スズキ、脱炭素に向けた車体の軽量化技術確立にめど、目標の8割達成へ[新聞ウォッチ]

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スズキ、10年先を見据えた技術戦略2025を発表
スズキ、10年先を見据えた技術戦略2025を発表 全 4 枚 拡大写真

「地球に、人にやさしいこととは何か?」――そんな素朴な疑問から軽くて安全なクルマづくりに取り組むスズキが、部品や仕様の変更により、車体の重さを80kg減らす軽量化技術にめどがついたという。

9月9日、東京・品川区のイベントホールで開いた「技術戦略説明会2025」で、鈴木俊宏社長以下、環境負荷の軽減につなげるための脱炭素に向けた「チームスズキ」のメンバーたちが、必要なエネルギーを極小化するための軽量化技術の進捗状況を明らかにしたもので、きょうの読売、産経などが取り上げている。

それによると、スズキは製造工程から走行・リサイクルまで一貫して必要なエネルギーを極小化する脱炭素戦略の1つの柱として、昨年、軽自動車『アルト』(約680kg)の車体重量を100kg削減する目標を発表。二輪、四輪、船外機の部 門の壁を越えてアイデアを出し合い、「現在80キログラムの軽量化案の目途が立った」(鈴木社長)という。

具体的には、軽くて強い「超高張力鋼板」の適用拡大やボルトを樹脂クリップで代替するなどの部材の見直し、構造設計の改良で、目標の8割を実現する技術の見通しがついたそうだ。

スズキのチームは「ここからは、さらに部品の一つ一つ、ボルトの1本に至るまで全体最適という 視点に立ち、無駄をそぎ落とす努力を重ね、合計100キログラムの軽量化目標を達成 できるように開発を進める」とも宣言。

軽量化は車両の製造時や走行時の使用エネルギーの削減につながるが、産経によると「新たな部材の適用など確立できた軽量化技術は順次、新車開発に反映。また、エンジンを発電専用に使う『シリーズ式』のハイブリッド車(HV)システムの独自開発に着手している」とも伝えている。

2025年9月10日付

●EV電池劣化データ共有、トヨタ・ホンダと連携、政府構築へ(読売・1面)

●車関税16日までに下げ、赤沢氏見通し、首相、事業者支援指示(読売・2面)

●欧州EV巻き返しへ、独モーターショー (読売・6面)

●「等身大」ポケモン2体、10月展示へ、トヨタ・ホンダ製作 (読売・7面)

●米で日本人3人拘束、現代自動車など捜査巡り (毎日・6面)

●スズキ、車体80キロ減量化めど、脱炭素へ部材や構造設計見直し(産経・10面)

●トヨタ、米で生産再編、関税対策、HVを増産、レクサス、日本に一部移管(日経・1面)

●トヨタ、認証品質維持へ社内資格 (日経・13面)

●米で自動車ローン事業、カワサキ、オフロード四輪販促(日経・14面)

《福田俊之》

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