来場者1,800名超え!子どもたちが感じた“自動車整備の楽しさ”が将来に繋がる…ジュニアメカニック2025 in 東北 | CAR CARE PLUS

来場者1,800名超え!子どもたちが感じた“自動車整備の楽しさ”が将来に繋がる…ジュニアメカニック2025 in 東北

イベント イベントレポート
来場者1,800名超え!子どもたちが感じた“自動車整備の楽しさ”が将来に繋がる…ジュニアメカニック2025 in 東北
来場者1,800名超え!子どもたちが感じた“自動車整備の楽しさ”が将来に繋がる…ジュニアメカニック2025 in 東北 全 11 枚 拡大写真

2025年9月20日(土)・21日(日)の2日間、宮城県仙台市の夢メッセみやぎで、東北エリアでは初となる小学生から中学生を対象としたジュニア向けの本格的な自動車整備体験イベント「ジュニアメカニック2025 in 東北」が開催された。

本イベントは、自動車整備士の人材不足問題に行政と業界で対応するべく、国土交通省 東北運輸局などが実行委員会を構成して、企画された。楽しみながら整備作業を体験することで小・中学生の子どもたちに自動車やメカニックの魅力を感じてもらうことと、自動車アフターマーケット従事者の子どもたちに参加を呼び掛けて家族の仕事に誇りを持ってもらうことを目的に実施。東北エリアの自動車業界向け展示会『オートアフターマーケット東北2025』と同時開催され、大盛況のうちに終了した。

業界を挙げて「整備士不足」解消のきっかけ作り

今回のイベントは、東北では初開催ながら地元のディーラーや自動車整備学校、警察や消防、JAFなど26の企業・団体が企画の趣旨に賛同して参加。昨今の深刻な自動車整備士不足という課題解決のきっかけ作りに業界一丸となって対応するべく、メーカーや団体が垣根を超えて一堂に介した。その思いへの反響は大きく、来場者は事前登録者数を大きく超える1,877名を記録。整備体験に参加した子どもたちからは「タイヤ交換でしっかりネジが締まっているか確認することが大切だと思った」「普段見られないエンジンの分解が楽しかった」という声もあり、素直に整備作業を楽しんでいる様子がうかがえた。

自動車整備の仕事の面白さや重要性を子どもたちに伝えていく重要性

ジュニアメカニック2025 in 東北の実行委員会構成団体の1つである、国土交通省 東北運輸局自動車技術安全部 部長の玉屋 博章氏に会期終了後に話を伺うと「開場の1時間前から列を作る参加者が見られ、東北初開催とあって期待が高まっていたことがうかがえました。最終的には予想をはるかに上回る来場があったことに驚きと喜びを感じ、同時に安堵しました。改めて自動車が持つ価値や、人々の興味を引きつける求心力の高さを実感しているところです。

子どもたちがエンジンの分解・組立、トルクレンチを使った作業、専用ツールでのライト調整など、多岐にわたる整備体験に強い興味を示し、大人も感心するような純粋で鋭い質問を投げかける姿には、自動車整備の奥深さや魅力を伝えるヒントが隠されており、大人がハッとさせられるような気付きがありました。

その一方で自動車整備という仕事の具体的な内容がまだ十分に認知されていない層(特に母親層など)には、子どもたちと同じ目線で驚く姿が見られ、認知度向上が改めて課題として浮き彫りになりました。

整備士という職業を子どもたちの記憶に定着させ、将来の志望に繋げてもらうためには、一度きりの体験に留まらず、複数回にわたる継続的な体験機会を提供し、内容も工夫していくことが重要です。今後は、ターゲット層に応じたPRや訴求方法をさらに工夫し、イベントの形式や内容を検討していきたいと思います」

とイベントの継続的な開催に触れた上で、今後については「人材の確保、育成、定着をすべて同時に、かつ継続して行っていくことが、業界にとって非常に重要であると考えています。自動車が存在する限り、自動車整備は絶対に必要不可欠な仕事であり、その重要性は揺るぎません。今、自動車整備業に就いている方々には、自身の仕事に誇りを持ってほしいですし、子どもたちには自動車整備の大切さと面白さを知ってほしいと改めて強く思います」と前向きなメッセージが発信された。

国土交通省 東北運輸局自動車技術安全部 部長の玉屋 博章氏

なお、小中学生向けの自動車整備体験イベントは、10月4日(土)・5日(日)に福岡県博多市のマリンメッセB館でも『ジュニアメカニック2025@福岡』として開催される。同イベントの体験コンテンツの詳細や、入場が無料になる来場事前登録は公式サイトで確認できる。福岡エリアの小中学生は本格的な整備体験ができるまたと無い機会になるだけに、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

《カーケアプラス編集部》

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