2026年4月にはトヨタ自動車グループの日野自動車と経営統合する予定の三菱ふそうトラック・バスに対し、公正取引委員会が、下請け企業50社超に金型など約5000個を無償保管させたのは下請法違反に当たるとして、再発防止などを求めて勧告する方針を決めたという。
きょうの日経が1面に「三菱ふそう下請法違反、公取委勧告へ、金型無償保管巡り」などと取り上げているが、それによると、三菱ふそうは遅くとも2024年以降、直接取引する下請け企業50社以上に対し、長期間発注する見込みがないにもかかわらず、高圧力で金属板を型に押し込むプレス加工用の金型など、約5000個を無償で保管させていたという。この中には、トラックやバスのドアといった部品に使われる10トン超の金型もあったとようだ。
数ある「下請けいじめ」の違反行為の中で、金型の無償保管は近年、自動車業界で相次いで発覚。24年7月にはトヨタ自動車子会社のトヨタカスタマイジング&デベロップメントのほか、25年2月にも日産自動車子会社の愛知機械工業が違反認定されている。だが、サプライチェーン(供給網)の頂点に位置する完成車メーカーの金型保管を巡る違反認定は初めてとみられており「中小企業の経営を圧迫する商慣行の根深さが改めて露呈した」として、「戦後長らく続く商慣行が中小企業の賃上げを阻む因習となっても、自動車業界が決別できない現状を映す」(日経)とも伝えている。
2025年10月29日付
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●三菱ふそう下請け法違反、公取委勧告へ、金型無償保管巡り (日経・1面)
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