日産自動車は、2025年8月に生産を終了した高性能スポーツカー『GT-R』を復活させる計画であることを明らかにした。14日に開催された長期ビジョン発表会で、イヴァン・エスピノーサCEOが記者からの質問に答え「GT-Rは出す」と明言した。時期については未定。
日産自動車はこの日、経営再建計画“Re:Nissan”は「計画通りに進捗している」とした上で、さらにその先を見据えた長期ビジョンを発表。AIを核とした知能化と電動化や、商品ポートフォリオの刷新をおこないモデル毎の役割を明確化、また市場ごとに最適なアプローチをおこなうことなどを発表した。
商品計画については従来の「プロダクトからポートフォリオを作る」のではなく「ポートフォリオからプロダクトを作る」方針とし、グローバルでのモデル数を56から45へと絞り込むこと、さらにモデルの役割を4つのカテゴリーに分類し明確化。共通の車両プラットフォーム、パワートレイン、ソフトウェアプラットフォームを基盤としたアーキテクチャー主導の開発へと移行するなどとした。

コアモデルの『エクストレイル/ローグ e-POWER』や、『ジュークEV』が世界初公開となったほか、日本市場向けに日産らしさを体現し、ブランドの情緒的価値と革新性を担う「ハートビートモデル」として新型『スカイライン』を投入することを発表。往年のスカイラインを思わせるテールランプと筆記体のロゴなど、デザインの一部が公開された。
プレゼンテーションの時点では、この「ハートビートモデル」の紹介の中にスポーツカー『フェアレディZ』やEVの新型『リーフ』が含まれていることが明かされたが、日産を代表する高性能スポーツカーであるGT-Rについては触れられていなかった。その後に国内外メディアに対しおこなわれたラウンドテーブルの席で、スポーツカーの計画について聞かれたエスピノーサCEOが「スポーツカーには投資をする。GT-Rは出す」と語った。
「(GT-Rというブランドを)持続させる義務があると思っている。それまで、新型スカイラインで楽しんでください。とても楽しいクルマになっている」(エスピノーサCEO)

日産GT-Rは、1969年に登場した『スカイラインGT-R』を源流に持つ、日産を代表する高性能スポーツカー。スカイラインGT-Rとしては、1999年に登場した5代目まで続き、モータースポーツなどで活躍。各世代ともいまだ国内外で根強いファンを持つ。その後、2007年に登場した6代目は、スカイラインブランドと決別し「Nissan GT-R」として登場。以来2025年まで18年の長きにわたり、改良を続けながら約4万8000台を製造。日本を代表する高性能スポーツカーに成長しながらも、惜しまれつつ生産を終了していた。
次期GT-Rについて、エスピノーサCEOからその詳細や、発売時期などについては語られなかったが、「スポーツカーへの投資をおこなう」こと、そして「GT-Rは出す」と語られたことは、日産ファンにとってはこれ以上ない朗報と言えるだろう。経営再建計画“Re:Nissan”は今年が最終年。「挽回フェーズ」からいよいよ「再成長フェーズ」へとシフトチェンジする日産に要注目だ。



