カヤバは、三菱ふそうトラック・バスの電気小型トラック『eCanter』(2020年モデル)に開発中の電動化ミキサーシステムを実装し、EVトラックに対応した電動駆動式コンクリートミキサー車のコンセプトモデルを発表した。
今回実装した電動化ミキサーシステムは、従来のディーゼル車でドラムを駆動する際に必要だった動力取り出し装置(PTO)を不要とし、EVトラックの高電圧バッテリー電源を直接供給源として活用する。これにより軽量化と低騒音化を実現している。
このコンセプトモデルの主な特長は4点だ。
まず、走行から生コン投入・撹拌・排出までをフル電動で動作させることで、CO2排出ゼロを達成している。
次に、電動モータやインバータ、専用ECUでドラムを制御する電動化ミキサシステムにより、従来のディーゼル車と比べて低騒音化を実現した。
さらに、ドラム駆動部の電動化によって現行ミキサー車と比べ油量を約87%削減できた。
そして、EVトラックに対応した電動駆動ミキサー車のコンセプトモデルとしては日本初となる。
カーボンニュートラルへの需要が高まり、商用車の電動化が進む中、カヤバはミキサー車のトップメーカーとして、将来の市場環境や顧客の要求、社会的課題に対応するため開発を継続していく方針だ。
なお、このコンセプトモデルは2026年5月14日(木)~16日(土)にパシフィコ横浜で開催される「ジャパントラックショー2026」に出展される予定だ。
カヤバは2025年に設立90周年を迎える総合油圧機器メーカーで、油圧を核とした振動制御・パワー制御技術を持つ。主要製品には四輪・二輪車用ショックアブソーバ、建機・産機用油圧機器、鉄道用ダンパ、コンクリートミキサー車などがある。


