ダンボールで作っちゃいました…大野萌菜美作品展 7月18日まで
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“ダンボール女子”大野萌菜美(おおの・もなみ)は大阪芸術大学卒業。もともとアニメ作家志望だったが、大学でのアニメ制作の際に、人手とコストのかからない素材としてダンボールに行き着く。ダンボールは大手通販もパッケージで多用している3mm厚で、試してみたら意外と工作での使い勝手が良かったそうだ。
同じ頃、全くの別の機会に戦車にまつわるエピソードを聞いて、興味を持ち、ダンボールで戦車をモデル化したのが最初だという。
ダンボールだと造形の再現性は限られてくる。「忠実に再現したいならプラモデルでいい」と大野は語る。「この要素は捨てる、この要素は捨てられない、とモデルをキャラクター化する」と、制作を説明する。車両の足回りなど、実物さながらの部品構成だ。「対象への思い入れが強い。知らないことを知りたいと思う」結果らしい。
ダンボールの厚みやテクスチャーを巧みに生かしたのが大野作品の特徴だ。ダンボール製だとすぐにわかるが、それゆえにダンボール製であることに驚かされる。展示は18日まで、入場無料。企画・主催はスタジオ・ハードデラックス。
《高木啓》
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