デンソーの人工知能プロジェクト…ねらいは車載器とIoT
ニュース
ビジネス
このプロジェクトは、人工知能分野の技術、とくに機械学習を製品に応用することを目的としている。研究対象としているのは主にADASと生産工場におけるIoT。ADASのセンシング、自動運転の判断、ドライバーの状態認識にニューラルネットワークによる機械学習、ディープニューラルネットワーク(DNN)によるディープラーニングを適用する(デンソー 技術企画部 担当部長 岩崎弘利氏)。
IoT分野への人工知能技術は、生産工場の多くの設備や機器をセンシングし、工場の稼働状況や異常の検知、機器の故障予測などに役立てるものだ。
人工知能・機械学習の研究そのものは1960年代から行われており、デンソーでも基礎研究所を開設した1991年から25年ほどの歴史があるという。デンソー 常務取締役 加藤良文氏によれば、その中で今回のプロジェクトは、デンソー(技術企画部)、基礎研究所、デンソーアイティーラボラトリという3社合同で進められている。活動拠点は東京本社やデンソーアイティーラボラトリなど東京とする。海外では、北米のDENSO INTERNATIONAL AMERICAだ。これは、人工知能研究のコミュ二ティに近い所という理由だが、EUとの連携も考えているという。
《中尾真二》
この記事の写真
/