BSサミット「ロードサービス委員会」発表全文…全国大会2016 | CAR CARE PLUS

BSサミット「ロードサービス委員会」発表全文…全国大会2016

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ロードサービス委員会 森松和博委員長
ロードサービス委員会 森松和博委員長 全 3 枚 拡大写真
BSサミット事業協同組合 全国大会2016において
ロードサービス委員会 森松和博委員長が活動報告と発動方針を発表した。(一部抜粋)


昨年度、ロードサービス・アシスタンス会社様からご依頼頂きました、全国出動実績をご報告致します。2015年度のロードサービス出動件数は35万7679件にも上りました。自動車保険の料率改定の影響によるDRP入庫台数が減少している中で、ロードサービス依頼件数は実績が拡大し続けている希少な分野と言えるのではないでしょうか?


その理由として、我々を取り巻く市場環境は昨年度の新車販売台数が約494万台と2年連続で前年比マイナスではありましたが、自動車の平均使用年数が6年連続12年を超え、私達組合員と関係が深い軽自動車を含む乗用車の保有台数が約6052万台と過去最高の台数を記録している現状と、保険代理店の啓蒙等により契約者のロードサービスへの認知が更に進んでいる為と思われます。


ロードサービス委員会の活動につきまして、昨年度のキーワードは「教育」「研修」「資格」「設備」の4つについてそれぞれご説明申し上げました。その内「教育」と「研修」と「資格」では一般社団法人自動車救援士協会主催の研修と認定試験受講を組合員に積極的に推奨しましたところ、前年度末までに90社、約170名の資格取得者を誕生させる事が出来ました。


また、教育と研修に関連しましては、実地教育・実地研修も大切ですが、組合員の時間的・金銭的負担を考慮してビデオ活用により動画研修を取り入れました。昨年12月より順次ネット上で公開し、現在14本の動画をラインナップしております。


ロードサービス・アシスタンス会社様に寄せられる苦情で、最も多い内容は「作業中の車両損傷」ですが、この動画で固縛の重要性と適切な固縛方法を紹介した事により、固縛不良に起因する積載車による搬送中の車両損傷事故が大幅に減少していると聞いております。研修動画が少しでも組合員企業の出動隊員のお役に立っていれば幸いです。


設備については、レッカー車・積載車導入の提案をご案内しておりました。協賛会社様のご協力もあり、多くの受注に繋がっているとの報告が寄せられており組合員企業の増車・更新需要に活用されております。 


さて、今年度の委員会活動は昨年度に引き続き、自動車救援士の資格取得を啓蒙して参ります。最低でも組合員各社に1名以上の自動車救援士が在籍し、社内で教育の中心的な役割を果たし、教育や研修の記録を残し、品質による他社との差別化を図る事が目的です。


またロードサービス研修動画「積載車編」に続いて「レッカー車の一般的な使用方法:初級編」を公開し社員教育に役立てて頂こうと企画しております。委員会メンバーである兵庫支部のあかつき姫路営業所を会場としてお借りし、5月中旬に3日間に亘って研修用ビデオ撮影を行いました。



昨今、キーフリーシステムを搭載した車両が軽自動車を含めて増加しています。事故現場に到着し、排除作業を進めるにあたりドライバーの方が救急搬送されていて鍵が見当たらない、というケースの頻度が上がってきております。この様な緊急を要する不動車両の移動にはレッカー車の使用が最も適しています。当然の事ですがレッカー車を導入したからと言って出動依頼が増える訳ではありません。しかしながらロードサービスを事業として発展させる為には欠かせない武器と言えるでしょう。


依頼をする側からすれば、安心して顧客対応を任せられる会社に出動依頼をするのは当然の事です。磯部理事長が常日頃、「出動依頼を断るな、断ったら次はないと思え!」と口にしておりますが、受付体制が整い出動から現着までが素早く、全ての対応において顧客満足が高くなければ出動依頼件数が増えることあありません。


どうかBSサミット事業協同組合とロードサービスに覚悟を持って取り組んでいる組合員企業への更なるご高配を切にお願い申し上げます。

《カーケアプラス編集部》

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