ホンダの英国部門は、SUV『CR-V』の30周年を記念し、オールシーズン対応のキャンプコンセプト「ドリームポッド」を発表した。このユニークなコンセプトは、ホンダの冒険精神を体現し、年間を通じてキャンプを楽しめる機能を備えている。
「ドリームポッド」は、ヨーロッパ向け初のプラグインハイブリッドモデルをベースに開発された。日本のカプセルホテルにインスピレーションを得たこの車両は、2人用の寝室スペースを確保し、調理設備や洗面台などの快適装備を搭載している。

車内には、EGOE Nestboard 650と呼ばれるコンパクトな車中泊ソリューションが搭載されている。このユニットは、CR-Vの617リットルの荷室に完璧にフィットし、リアシートを倒すと2人用のダブルマットレスが展開できる。また、引き出し式の調理用コンロや折りたたみ式シンク、調理器具の収納スペースも備えている。
さらに、「ドリームポッド」の内装には、LEDリーディングライトやUSB充電ソケットを備えた「テックポッド」、プライバシーを確保するためのリアウィンドウ用ブラックアウトカバーなど、快適性を高める独自の装備が施されている。

ホンダは、著名な天体写真家ベンジャミン・バラカット氏とパートナーシップを組み、「ドリームポッド」の能力を活かした壮大な天体写真の撮影に成功した。バラカット氏は、イタリアアルプスで「ドリームポッド」を使用し、オリオン座星雲や1000以上の星で構成されるプレアデス星団などの美しい夜空の写真を撮影した。
CR-Vは1995年の発売以来、スタイリッシュで多目的な4輪駆動ファミリーモデルの先駆けとなり、SUVの実用性と乗用車のような操縦性・快適性を両立させた。現在6世代目を迎え、2024年には世界で3番目に売れたSUVとなり、ヨーロッパでの累計販売台数は100万台を超えている。