話題沸騰! ダイヤトーンの新フラッグシップ・スピーカーと新『DIATONE SOUND.NAVI』。搭載デモカーを緊急試聴!!
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■最新・最高の「DIATONE」ユニットが搭載されたデモカー「Mercedes-Benz・A180スポーツ」。
大注目のニューアイテムとは、『DIATONE・DS-SA1000』と『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200シリーズ』である。そして、改めての取材を行ったのは、「新製品説明会」に展示されていた2台のデモカーのうちの1台、「Mercedes-Benz・A180スポーツ」だ。
最初に、このクルマに搭載されているオーディオシステムをご紹介していこう。メインユニット&コントロールユニットとしてシステムの中枢を担うのは、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』、このトゥイーター出力をパワーアンプ、『ブラックス・マトリックスMX4』に送り込み、ウーファー出力とサブウーファー出力をもう1台の同パワーアンプへと伝送する。そしてフロント2ウェイスピーカーが、『DIATONE・DS-SA1000』、サブウーファーが『DIATONE・SW-G50』、という陣営だ。
『DIATONE・DS-SA1000』のトゥイーターはミラー裏に埋め込み、ミッドウーファーはアウターバッフルで装着。音を最優先したインストールが実行されている。そしてフロントスピーカーの駆動方式には“マルチアンプシステム”を採用し、それを『DIATONE SOUND.NAVI』PREMIモデルならではのサウンドチューニングスタイル、“仮想3ウェイタイムアライメント”(マルチ+パッシブLOW)で運用している。ミッドウーファーが担当する帯域を2分割して個別にコントロールして、高音、中音、低音のフォーカスのズレを最小限に留める調整が実行されているのである。
こうして組み上げられているこのクルマのサウンド・コンセプトは、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』を核として実現される、カーオーディオにおける最高水準のサウンドをデモンストレーションすること。そこに向かって作られたデモカーなのだ。
■目指したのは、「2ウェイフルピストンモーション」と「リアルフォーカスステージサウンド」。
聴きどころは、「DIATONE」で得られる最高峰レベルのHi-Fiサウンドの実際、に尽きるのだが、その中で、2つのテーマを持って試聴を開始した。1つ目のテーマは、「フロント2ウェイの限界を感じさせるか否か」である。
今回の新製品の詳細な技術解説はまたの機会にじっくりと行っていく予定だが、新スピーカー『DIATONE・DS-SA1000』の特長の1つには「2ウェイフルピストンモーションが実現されていること」がある。2ウェイスピーカーのミッドウーファーは担当帯域が広い。それが災いして、高音側のいずれかのポイントで“分割共振”が発生し(振動板が、波打ったように動いてしまうこと)、これにより音の濁りが生まれてしまう。
しかし『DIATONE・DS-SA1000』では、可聴周波数帯域で“分割共振”が起こらない、というのである。もしもそうであるのなら、あとは2ウェイのメリットばかりを享受できる。果たして、そのとおりなのか、否か…。
もう1つのテーマは、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』が目指したという「リアルフォーカスステージサウンドの実際がどうか」、という点だ。広大なサウンドステージ、楽器やボーカルの実在感、迫力に満ちた感動的な音、余韻の消え際までを体感できること、これらが実現されている、というのだが…。
■サイドウインドウも越えて広がるサウンドステージ。1音1音の力強さもさすが…。
では、インプレッション・リポートに入っていこう。
試聴を開始して真っ先に感じたこととは…。それは、ステージの奥行きの深さと、広大さだった。横幅においては、左右のサイドウインドウの外側にまで音場が広がっていた。それでいて、各楽器、ボーカル、それぞれのフォーカスは実にシャープ。音場の広さと定位感は、相反する要素とのことだが、このデモカーではその2つがそれぞれ最高水準で実現されている。
ライブ音源を聴くと、それを如実に感じ取ることができた。目の前にステージが大きく広がり、そしてホール感も大きく再現され、そうでありながらも、各楽器の音の出どころがピンポイント。驚かされるのは、聴衆の歓声や拍手までもが、1人1人から発せられているのが分かるかのように再現されていたこと。コンセプトの成果は予想以上だった。
そして次に感じられたのは、1音1音の力強さ。ボリュームが小さい音であっても、芯があり密度が高く、しっかりとそこに存在していることが分かるのだ。
また、『DIATONE SOUND.NAVI』といえば、従来機からS/Nの高さをストロングポイントの1つとしていたが、そのメリットが『NR-MZ200シリーズ』となり、さらに伸長していることが感じ取れた。音の輪郭がはっきりとしていて、その輪郭の外側には、無音空間があるのみなのだ。音が鳴っている中にも音がない部分を感じ取れるのは、相当にS/Nが高い場合だけだ。
反応の速さにも舌を巻いた。音の立ち上がりが実にシャープ。それは全帯域、すべての音から感じ取れた。バスドラムにしても、エレキギターのカッティングにしても、立ち上がりが鋭いので、リズムが軽快だ。高速フレーズも、音符の軌跡がはっきりとわかる。フレーズが団子になることは一切なかった。
オーディオシステムは至ってクールに仕事をしている。余裕しゃくしゃくに、ただただ冷静沈着に原音をそのまま再現している。かつ、ダイナミックレンジが広いので、演奏者の熱もしっかり再現してくれる。結果、音楽の“感動”と“癒し”にどっぷりと浸ることができた。コンセプトは完全に結実している。
『NR-MZ200PREMI』と『DS-SA1000』の凄さを、十二分に堪能することができた。当デモカー「Mercedes-Benz・A180スポーツ」の音を、多くの方に聴いていただきたい、ともつくづく思った。最新にして最高峰の「DIATONE」サウンドの実際を、確かめておいて損はない。
「DIATONE」のホームページや、各プロショップから発信される試聴会情報等をまめにチェックして、もしもお近くにこの「Mercedes-Benz・A180スポーツ」がやってくる、というニュースを目にしたら、くれぐれもそのチャンスをお見逃しなきように。また1歩先に進んだ「DIATONE」の今を、ぜひ、ご体験あれ。
《太田祥三》
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