住友ゴム、天然ゴムの末端基構造を解析…タイヤの低燃費性能向上などに期待
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天然ゴムはパラゴムノキから採取される農産物で、タイヤの原材料として古くから使われている。しかし、ゴム特性に影響する天然ゴムの分岐構造を形成する末端基(ω末端、α末端)の詳細構造について今まで解明されていなかった。
今回、天然ゴム原産地での化学処理に加え、大阪大学のNMR装置を用いることで、末端基の微弱なNMR信号を検出が可能になった。さらに複数のNMR測定法を用い解析することで、それらのNMR信号パターンに合致する化学構造を探索、末端基構造の解析に成功。天然ゴムのω末端はジメチルアリル基、α末端の構造は4つの異なる構造の混合物で、これらの構造のうち2つが分岐構造やゲル形成に寄与していることがわかった。
今回の研究成果により、タイヤの低燃費性能、耐摩耗性能の向上につながる天然ゴムの性能向上や、加工性の改善が期待される。
《纐纈敏也@DAYS》
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