後付け可能な先進運転システム、パイオニアが開発…事故リスク予測プラットフォーム
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システムは、事故多発地点、ヒヤリハットにつながる急減速多発地点などのプローブデータ、天候、運転傾向などから統合的に事故や危険を予測、個々の車両が現在置かれている状況に合わせて注意喚起や警告する。
同社では、信号やカーブなどのデジタル地図属性データに「事故発生地点データ」や、同社が蓄積してきたプローブデータから得られたヒヤリハットにつながる「急減速多発地点データ」などを重ね、時間帯や天候・災害情報、車両の走行速度や運転傾向まで加味して、統合的に事故や危険を予測する、独自の「事故リスク予測プラットフォーム」を構築している。
これを使ってドライバーに、適切な場所、タイミングで、個々の運転状況に合わせた注意喚起や警告を行う。既販売車へ後付け可能な常時通信型IoTデバイスを開発した。NTTドコモLTE回線に常時接続しているため、通信による最新ソフトウェアへの自動アップデート、データ通信を使った音声通話や映像、各種センシングデータを活用したさまざまな次世代テレマティクスサービスへの活用が可能。
内蔵の広角車載フロントカメラで撮影した画像を、独自の技術を用いて解析することで、危険な走行状況を検知して画面表示と音声で知らせる安全運転支援機能を搭載する。また、前方を撮影・記録するドライブレコーダーとしても使用できる。衝撃検知時には前方画像を録画、通信機能を活用したクラウドサービスとの連携も可能。
2インチ液晶ディスプレイとスピーカーを搭載し、さまざまな注意喚起や警告を画面表示と音声で案内する。GNSSにより、精度の高い自車位置を得ることができるほか、内蔵センサーで急加速や急減速などの運転状況を検知し、デジタル地図と連携することでさまざまな安全運転支援が可能となる。
システムは、東京海上日動火災保険のノンフリート(個人)向け自動車保険「ドライブエージェント・パーソナル」に採用された。車内に設置した端末が強い衝撃を検知するとコールセンターへ自動で事故連絡する。運転中の自動録画に加え、画像認識による警告や「危険地点接近警告」などの事故防止支援も行う。
《レスポンス編集部》
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