【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 05「メインユニット編」#02 タイプ解説 その2「2DINメインユニット後編」
レストア
サービス
さて、先週の当記事でお伝えしたように、「2DINメインユニット」には、2タイプが存在している。1つが先週取り上げた「CDプレーヤー/チューナータイプ」だ。そしてもう1つが、「モニター付き2DINタイプ」である。
この、「モニター付き2DINタイプ」は、ここ4、5年の間で台頭してきたニュータイプだ。それまで、“AV一体型ナビは必要ない”と考えると、ナビを失うのと同時にモニターも失うこととなっていたのだが、当タイプの登場により、“AV一体型ナビは必要ない”と考える方にも、「モニター付きのメインユニット」という選択肢が生まれることとなった。それまでなかったのが不思議なくらい、必然の新登場だったと言える。
なお現在、このタイプのメインユニットをリリースしている主なブランドは、カロッツェリアとケンウッドだ。チョイスのポイントは、地デジチューナーの有る無し、Bluetooth対応の有る無し、モニターが7型か6型か、といったところ。テレビまで観れるものが良いのか、Bluetooth対応でハンズフリー通話や、スマホの音楽をワイヤレスで聴けたほうがいいのか、リーズナブルなモデルが良いのか、そのあたりを吟味することで、必要な機種が決まってくるだろう。
ちなみに、「モニター付き2DINタイプ」には、カーオーディオユニットとしてハイエンドなスペックを持っている機種はない。しかしながら、簡易的なタイムアライメントや、13バンドイコライザー等、AV一体型ナビの上級機クラスのオーディオ性能を備えた機種も目立つ。このくらいのスペックがあれば、やり方次第では本格的なカーオーディオシステムも構築可能だ。
モニターが付くことで機器の価格はその分上昇するものの、バックカメラの映像が入力できるようになったり、DVDが観られるようになったり等々、ドライブの快適性はぐっと拡張する。“AV一体型ナビは必要ない”と考える方にとって、この「モニター付き2DINタイプ」は有力な候補になり得るはずだ。検討して損はない。
さて次週は、「AV一体型ナビ」についての“タイプ解説”をお届けする。乞うご期待。
《太田祥三》
この記事の写真
/