【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 05「メインユニット編」#02 タイプ解説 その4「ビーウィズ・STATE MM-1D」
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今回は、単一製品にスポットを当てる。というのもこの『STATE MM-1D』は、他のいずれのタイプにも属さない、孤高のユニットだからである。
ところで、初代の『MM-1』は、2005年の6月に初登場している。そのインパクトは相当に大きかった。それまでのメインユニットの常識を破る、新たなコンセプトを携えていたからだ。既存のメインユニットが、純正ユニットと交換して使用するのが前提だったのに対し、当機は、純正ユニットとの並列使用を前提としていたのだ。ここに新しさのポイントがあった。
回転メカを持たずに、メモリーをメディアとして使用することも新しさのポイントの1つではあったのだが、それにもまして、純正オーディオの音声をスピーカー出力から取り込み“ツーヘッドユニット”としてシステムを構築できるところが新機軸だったのだ。2005年当時は、徐々に異形インパネや純正マルチシステムを採用する車種が増え始めていて、これからはデッキ交換がしにくくなる、という懸念が広がり始めていたのだが、それに対する解決策の1つを、この『MM-1』が示したのだ。
なお、『STATE MM-1D』には兄弟モデルがある。それは『MM-1DT/6』だ(それぞれ税抜き価格は、前者が20万円、後者が31万円)。実は、『STATE MM-1D』は、『BEWITHSTATE』、もしくは『STATE A6』と連携させる専用機である。単独での使用はできない。対して『MM-1DT/6』には、専用インターフェースユニットと、長さ6mのMLリンクケーブルがセットされていて、インターフェースユニットには光デジタル音声出力端子が備えられているので、他社のプロセッサーとも接続することが可能だ。さらには、RCAアナログ音声出力端子も備わっているので、一般的なAUX端子とも接続できる。ビーウィズのプロセッサーとの組み合わせを前提とするユーザーには『STATE MM-1D』を、他社ユニットとの組み合わせを考えるユーザーには『MM-1DT/6』を、それぞれ用意しているという次第だ。
価格からもわかるとおり、両機は高音質であることもストロングポイントだ。人とは違うユニットでハイレベルなHi-Fiシステムを構築したいと思ったら、『STATE MM-1D』、『MM-1DT/6』に注目すべし。
さて、今週は以上だ。次回も「メインユニット」のタイプ解説を続けていく。乞うご期待。
《太田祥三》
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