【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 05「メインユニット編」#02 タイプ解説 その5「純正メインユニット」
レストア
サービス
「メインユニット」のタイプ解説をお贈りしてきたが、最後に取り上げるのは、「純正メインユニット」だ。つまりは、“市販メインユニットは導入しない”、という選択肢について解説していこうと思う。
ところで、純正ナビや純正オーディオを「メインユニット」として活用するときのシステム形態は、以下の3つの形が考えられる。1つ目は、スピーカーだけを市販品に換える形、2つ目は、「純正メインユニット」のスピーカー出力を、外部パワーアンプに接続して市販スピーカーを鳴らす、という形、3つ目は、「純正メインユニット」のスピーカー出力を、「単体DSP」もしくは「パワーアンプ内蔵DSP」に接続する、という形だ。
実際は、2つ目の形が取られることはそれほど多くはない。ライトにスピーカー交換だけを行うか、なんらか「DSP」を用いて、詳細にサウンドをコントロールしようとするか、のいずれかだ。
なお、「純正メインユニット」+「DSP」というシステムにおいては、「純正メインユニット」はむしろ、“サブソースユニット”として扱われることが多くなる。ハイレゾ対応のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)などを「DSP」に繋いで、そちらをメインのソースユニットとしてハイエンドシステムの構築が目指されるわけだ。
つまりは、「DSP」さえあれば、本格システムが構築できる、ということでもある。本格システムを組むのに「メインユニット交換」はマストではないのだ。「純正メインユニット」のままでカーオーディオを楽しむ、というやり方も、1つの有力な選択肢となっているのである。
さて、「メインユニット」の選び方の解説は、今週をもって終了だ。次週からは新たなテーマに突入する。お楽しみに。
《太田祥三》
この記事の写真
/