【実践! サウンドチューニング】上級編 Part.2「ハイエンドシステムにおける、クロスオーバー調整の勘どころ。その1」 | CAR CARE PLUS

【実践! サウンドチューニング】上級編 Part.2「ハイエンドシステムにおける、クロスオーバー調整の勘どころ。その1」

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『レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module』の調整画面。
『レインボウ・DSP1.8 + WiFi Module』の調整画面。 全 1 枚 拡大写真
カーオーディオのサウンドクオリティに大きな影響をおよぼす「サウンドチューニング」について、そのノウハウを多角的に解説している。今週からはいよいよ、ハイエンドシステムにおいての操作方法を、ポイントを絞りながら解説していく。

まずは、「クロスオーバー」調整にスポットを当てていこうと思う。フロントスピーカーが“セパレート2ウェイ”であるときの、トゥイーターとミッドウーファー間の“帯域分割(クロスオーバー)”の決め方について考えていく。

最初に取り上げるのは、“クロスポイント”の設定方法について。“クロスポイント”とは、トゥイーターとミッドウーファーそれぞれの、担当帯域の分割点、である。

これを決定する上で目指されるべき第1のポイントは、「トゥイーター、ミッドウーファーそれぞれに、得意な仕事をさせること」である。

ところで“クロスオーバー”調整にはさまざまなセオリーがある。例えば、「トゥイーターの担当帯域を広めに取ったほうがサウンドステージを目の前に広げやすい」、ということが言われたりするのだが、だからといって、トゥイーターの能力以上に広い帯域を担当させるのはNGだ。いろいろとセオリーはあれど、最優先すぺきは、「用いるスピーカーにとっての、ベストなクロスポイントを設定すること」なのである。

となると、付属されている“パッシブクロスオーバーネットワーク”で設定されている“クロスポイント”を、まずは参考にすべきである。その数値は、スピーカーメーカーが考える、その製品においてのベストな“クロスポイント”のはずだからだ。

しかし、クルマに装着した場合は、必ずしもそれがベスト、とはならない。装着位置、角度等々、その時々によってコンディションが異なるからだ。カースピーカーにおいてのベストな“クロスポイントは”、都度、変化するのである。

とはいえ、メーカーがそもそも設定している“クロスポイント”は、よりどころとすべき数値である。であるのでまずは仮に、“パッシブ”と同じ「クロスオーバー」の状態を設定し、そこから微調整していく、という調整方法を取るのが王道だ。

今週はここまでとさせていただく。次週はさらに詳細な解説を進めていく。

《太田祥三》

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