【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 07「パワーアンプ編」#02 ch数について
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さて、本題に入る前に1点、触れておきたいことがある。それは、「グレードの見分け方」についてだ。通常、カーオーディオのユニット選びをするときには、まずはグレードについて考えることとなる。予算と照らし合わせ、どのグレードに的を絞るべきか、から考え始めることになるのだ。
しかしながら「パワーアンプ」選びにおいては、少々勝手が異なる。というのも、「パワーアンプ」には、“ch数違い”があるからだ。
例えば、4万円の4chアンプと、3万円の2chアンプがあったとする。前者のほうが高額製品ではあるのだが、1chあたりの価格を比べると、前者が1chあたり1万円であるのに対し、後者は1chあたり1万5000円となっている。つまり1chあたりの価格でいえば、後者のほうが高額製品なのである。
製品によって特長が異なるので一概には言えないが、1chあたりの価格が高いモデルのほうが、高性能である場合が多い。というわけで、製品のグレード比較をする際には、「1chあたりの価格」で比較すべきなのである。「パワーアンプ」選びをする際には、このことをまずは念頭に置いておこう。
その上で、次に考えるべきこととは…。それは、「自分にとって今、何chが必要か」、である。
とりあえず、フロントスピーカーを付属の“パッシブクロスオーバーネットワーク”を使って鳴らそうとするのなら、2chあればOKだ。しかし、近い将来サブウーファーを導入したいと思っているのなら、4chアンプを買っておく、という選択肢も浮上する。また、フロント2ウェイスピーカーを“マルチアンプ駆動”させたいと思うなら、同じく4chアンプを買っておいてもいい。
逆に、今後システムアップをするにしても今は敢えて2chアンプをチョイスしておく、という手もある。この場合は、今必要なものに使える予算を注ぎ込んでおき、増設が必要になったときには、そのときに改めて予算を注入する、というアプローチとなる。
さらに、システムアップの可能性を考える際には、インストールスペースについても考慮しておく必要がある。2chアンプを2台導入するとなれば、スペースは倍必要となるわけだ。使えるスペースがどのくらいなのかも、考えて置かねばならないのだ。
というわけで、「今、何chが必要か」、「近い将来にシステムアップをしたいか否か」、「どのようにインストールするか」、これらを総合的に考えながら、まずは、「何chアンプにするべきか」を見極めたい。
今週はここまでとさせていただく。次週はさらに選び方について踏み込んでいく。乞うご期待。
《太田祥三》
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