【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 08「ケーブル編」#05「スピーカーケーブルについて その2」
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早速本題に入りたい。「スピーカーケーブル」選びにおける、気にするべきポイントはなんだろうか。答はずばり、導体と被膜の“材質&構造”、である。
ところで「スピーカーケーブル」は基本的に、プラスとマイナスの線が、2本1組となって完成されている。そして、その2本がひねってあるものと、平行に並べられているものとがある。前者はノイズに強く、後者は厚みを押さえられるのでインストールしやすい、といったことが言われたりもするが、音の傾向に関しては個々の製品ごとで変わってくる。2本がひねられているか、平行になっているかについては、大きく気にしなくてもよいのではないだろうか。
それ以上に気にするべきは、まずは導体のクオリティだ。音楽信号を伝送中に劣化させたくはないので、伝導効率が良いものを選ぶに越したことはない。スピーカーやパワーアンプのグレードとのバランスも大事なので、背伸びをし過ぎる必要はないのだが、純度の高い素材のほうが安心感は高い。
被膜については、車載であることを考慮して、耐久性、耐候性が確保されたものを選びたい。さらには、振動に対しての配慮もされているとベターだ。ただし、あまりに太くなり過ぎると、インストール性は落ちてくる。特に、ミッドウーファーへの配線時は、太過ぎるとドアの内部に引き回せない、というケースも出てくる。ドアへの通り道のクリアランスには限度があるからだ。
どうしても、ということになったら、ドアを外してケーブルの通り道を新設する、なんていう荒ワザが取られることもあるのだが、そのケーブルの音に惚れ込んでしまった場合を除いては、ドアに通せるものを選んだほうが無難だろう。
あとは、個々の製品による音の特性を鑑みながら選んでいきたい。モノによって、高域がきらびやかなタイプ、低域に力強さが出るタイプ等々、音の傾向違いが少なからずあるのは事実だ。できれば試聴をして選べたらベストだが、インストーラーの経験値によるアドバイスも参考にしながら、納得いくものを選んでいこう。
さて、ケーブルについてはここまでとさせていただく。次週からは周辺アイテムを取り上げていく予定だ。乞うご期待。
《太田祥三》
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