【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その1
レストア
サービス
新たなテーマとは、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」。どのような機器を手にするとどんな調整機能が得られるのか、その状況を考察していく。
まずは、『1DINメインユニット』について見ていこう。
ところで、『AV一体型ナビ』が隆盛を極めるようになって以降、『1DINメインユニット』は、どちらかと言えばマイナーな存在となっている。しかしながら、『AV一体型ナビ』は必要ない、と考えるユーザーも少なくなく、そのような方にとってのカーオーディオメインユニットとして現在でも使われ続けていて、機器自体も進化も継続中である。
なお『1DINメインユニット』は、リーズナブルであることも特長だ。対応メディアを絞ることで、1万円を切る製品も存在している。ただし、手頃な機種になるほど「サウンドチューニング機能」は簡略化されている。2万円代以下のユニットでは、イコライザーに関しては5バンド程度であり、「タイムアライメント」機能は未搭載である場合も多い。
ただし、廉価なユニットでも、サブウーファー出力を備えた機器は結構ある。当出力が備わっていると、システム発展性が向上し、さらにはサウンドコントロール性も向上する。当出力を備える場合、フロントスピーカー側に“ハイパスフィルター”をかけられるようになる機種も多く、この機能がコントロール性の向上にひと役買ってくれるのだ。
この機能があると、ドアのスピーカーに“ローカット”をかけることが可能となる。低域の信号をカットして、ドアのスピーカーの負担を減らしてやることができるのだ。当機能は、サブウーファーを導入しないときでも効力を発揮する。
というわけなので、リーズナブルな『!DINメインユニット』の購入を検討する際には、サブウーファー出力の有る無し、かつ“ハイパスフィルター”が搭載されているか否かを、ぜひともチェックしてほしい。これがあることで、使い勝手は確実にワンランク上昇する。
今回はここまでとさせていただく。次週は『1DINメインユニット』の上級機についてみていこうと思う。お楽しみに。
《太田祥三》
この記事の写真
/