【イベントレポート】過去最多の参加者が超絶テクニックに大興奮!…マツダ「船積み見学会」
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イベントレポート
今回で19回目となるこのイベントは、小学校4年生から中学3年生までの児童・生徒とその保護者を対象に毎年実施している人気のイベントだ。事前にSNSなどで告知、ウェブの応募フォームから希望者は申し込み、抽選で選ばれた人が参加できる。午前・午後の部に分かれ、20組40名ずつ計40組80名の定員に対して過去最多の280組に迫る応募があった。
今回の見学会では、ヨーロッパに向けて出港する、川崎汽船の自動車運搬船「ブラジリアハイウェイ」だ。2009年に今治造船丸亀工場で竣工。パナマ船籍、総トン数5万9440トンのこの船は、広島港で2670台、山口県の中関港で2070台の計4740台のクルマを積んだのち、スペインのバルセロナ、ベルギーのアントワープ、ジーブルージュで下す航海に出発する。
見学会では、まず、4台の『CX-5』が自走で運搬船に入っていくクルマのデモンストレーションがあったのち、参加者達も徒歩でデッキに入る。この船は全12階層のデッキを有し、小型車であれば6000台の輸送が可能だ。乗り込み口は5階にあり、見学者はクルマが上がっていくスロープを徒歩で上がる。積み込みスタッフが車を、スピーディかつ丁寧で正確に所定の場所に駐車していく様を見学、クルマの固定に関しても説明された。さらに船員の居住スペースを通って操舵室を見学した。
参加者が口々に感心していたのは、なんといっても、積み込むテクニックだ。中には今まで一度も来たことなく、中学3年生、最後のチャンスでようやく念願かなって見学できてたという女子や、いつもマツダの自動車運搬船が自宅から見えるので、見学してみたかったと話す参加者も。参加しようと思ったきっかけも様々。
今回マツダでの初めての船積み見学会を実施したという川崎汽船では「海運はなかなか消費者との接点が乏しいのが実情です。そんな海運の現場を見学していただくことで、少しでも身近に感じていただければと思います。また、自動車運搬は商品をコンテナなどに入れることなく裸の状態で運びます。それだけクオリティが求められますし、私たち独自のノウハウも持っていると自負しております。船に求められる性能、つくりなども時代とともに変わっています。普段なかなか接する機会のない船積みを実際に感じていただき、すこしでも身近に感じていただければ」と話す。
参加者達は、今回は船積み見学に合わせ、マツダミュージアムも見学した。中四国地方唯一の自動車企業博物館であるマツダミュージアムは、マツダファンならずとも見逃せないミュージアムだ。「今後も、お客様との間に特別な絆を持つブランドになることを目指し、積極的に社会貢献活動に取り組んでいきたい」とマツダではコメントしている。
マツダ「船積み見学会」、テクニックに感心---応募者は過去最多
《中込健太郎》
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