【意識調査】“インバウンド”需要が高まるレンタカー、国内旅行の需要は果たして?
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それを裏付けるように、2016年度のレンタカー企業の総収入は過去10年間で最高額を突破している(注)。また、日本国内の旅行者のレンタカー利用は増加していて、特に個人需要の増加をけん引する要因のひとつが、外国人旅行者による利用だ。
(注)帝国データバンク「レンタカー業者の経営実態調査」より。
ついつい、インバウンド利用の増加に目が行きがちだが、実は最近では日本人旅行者の間でもレンタカーを気軽に利用する傾向がみられるようだ。
そこで、国内外の航空券、ホテル、レンタカー情報の一括比較検索サービスを提供するスカイスキャナージャパンは、国内旅行でのレンタカー利用者の利用実態と意識調査を実施した。国内旅行でのレンタカーの利用増加の実態や傾向を明らかにするためだが、果たして気になる結果やいかに?
■レンタカーをどのように利用するか
レンタカー利用者に国内旅行での移動手段について聞いたところ、目的地までの移動手段としてレンタカーを利用する人は53.8%、目的地での移動手段が70.5%という結果となり、レンタカー利用は目的地での移動手段として選ぶ人が多い傾向が見られた。男女別では女性がやや高めで、年代別では20代・30代よりは40代・50代の方が高めの傾向だ。また、最も頻度の高い移動手段をプライベート・仕事別で聞いたところ、レンタカーの回答率が最も高かったのは「プライベート旅行」で「目的地での移動手段」(39.8%)だった。ちなみにレンタカーのピックアップ場所は、9割以上が「目的地の駅や到着した空港、その周辺」との回答だった。
■レンタカーの予約に関する傾向は
レンタカーをどのタイミングで予約するかについては、52.3%が「航空券や鉄道のチケットを予約するのと同じタイミングで事前予約する(パッケージ含)」、次いで37.8%が「チケット予約と同じタイミングではないが、事前に予約する」で、93.7%が旅行当日を含め、事前予約していることがわかった。また、事前に予約すると回答した人に対して、最も頻度の多い予約方法を聞いたところ、42.4%が「旅行代理店の予約サイト」でトップ、次いで「レンタカー会社予約サイト」(33.6%)となっていて、予約アプリを含め7割以上がデジタル予約していることがわかった。なお、レンタカー予約アプリを利用している人は、「ほとんど毎回」「半分以上」「たまに」までを含めても36.2%で、まだまだ普及率は低いようだ。
■レンタカーを利用するようになったきっかけは
レンタカーを利用するようになったきっかけや理由を尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのが「オンラインで予約がし易くなったため」(59.8%)、次いで「レンタカーの比較サイトができて、簡単に各社比較できるようになったため」(37.3%)となった。「オンラインで予約~」は20代男性での回答率が比較的高く、また「比較サイト~」は40代男性での回答率が高い傾向がみられ、インターネット上でのサービス(や機能)の充実がレンタカー利用に貢献しているようだ。また、レンタカーを利用する理由を聞いたところ(複数回答)、最も多かったのが「現地で自由に行動できるため」(80.3%)、次いで「現地で効率よく行動する事ができるため」(55.3%)で、自由度や効率の良さが決め手となっていることがわかった。
また、「以前はあまり利用していなかったが、オンライン予約の普及で利用するようになった」との回答が 20代男性で78.1%、20代女性で72.7%と、若年層での割合が高いことがわかった。
■レンタカーで行きたいトコロとは
今後レンタカーで行ってみたいと思う旅行先については(複数回答)、最も多かったのが「北海道」(54.0%)、次いで「沖縄」(37.0%)だった。また、今後レンタカーで出かけてみたい旅行タイプの問いには(複数回答)、80.0%が「プライベートでの宿泊旅行」と回答した。
【実施概要】
実施期間:2017年10月6日~9日
調査方法:インターネットアンケート調査
調査対象:全国・20~60 代の普通自動車免許を持っている男女で、2015 年から現在までの間に国内旅行でレンタカーを利用したことのある人(旅行目的は観光・仕事問わず) 有効回答:400 名(男性 260 名、女性 140 名)
※本質問での「レンタカー」にカーシェアリングは含まれていない
《カーケアプラス編集部》
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