【カーオーディオ・マニア】ワイヤリング編 その4「マイナス側の電気配線」について | CAR CARE PLUS

【カーオーディオ・マニア】ワイヤリング編 その4「マイナス側の電気配線」について

特集記事 コラム
チェルノフケーブル・Special DCPower。
チェルノフケーブル・Special DCPower。 全 1 枚 拡大写真
カーオーディオ製品を取り付ける作業には、さまざまなノウハウが存在している。それらについて1つ1つ解説している当コーナー。現在は「ワイヤリング(配線)」について考えている。その4回目となる今回は、「マイナス側の電気配線」について考えていく。

前回、「ショートの危険性について」と題して解説したのだが、その中で、「クルマの電装品のマイナス側の電気はボディを伝ってバッテリーに帰っていく」、と説明させていただいた。パワーアンプやパワードサブウーファーについてもそれは同じで、ユニットのマイナス端子にパワーケーブルを接続し、そのケーブルをボディに接続。そうすることでマイナス側の電気はエンジンルームにあるバッテリーへと帰っていく。

この作業においても、注意すべきポイントがいくつかある。まず1つ目の注意事項は、「アースは鉄板に」である。電気が流れない樹脂部分等にケーブルを繋いでも意味がない。

2つ目は「アースポイントの塗装は剥がす」である。せっかく鉄板にアースしても、そこが塗装面であったら電気が流れない。塗装していない場所を探すか、もしも適当な場所に非塗装の鉄板がなかったら、ペーパー等で塗装を剥がしてからアースすべきだ。

3つ目は「サビや汚れを落とす」である。非塗装面であったとしても、サビや汚れが付着していたらスムーズに電気が流れない。ペーパーやクリーナー等を駆使して、表面をキレイにしてからケーブルを接続したいところだ。

そして4つ目は、「できるだけ“1点アース”を心がける」である。もしもパワーアンプを複数台使用するのなら、同じ場所にアースすべき。そうすることで電位差が生じることを回避できる。

以上が基本的なノウハウだ。そしてさらに、とっておきのテクニックを1つ紹介しておこう。それは「アーシング」だ。「アーシング」にはいろいろなやり方や考え方があるが、とりあえず、エンジンルーム内でボディとバッテリー間に繋がれているケーブルを、より上等なものに換えてみることをおすすめしたい。そうすることで電気の流れがよりスムーズになり、音にも効いてくる。長さはそれほど必要ないので、思い切って相当に良いものを使ってみると面白い。これも1つの「電源強化作戦」と言っていい。ご興味があれば、ぜひとも実践を。

今週はここまでとさせていただく。次週も「ワイヤリング」についての考察を継続する。お楽しみに。

【カーオーディオ “取り付け”至上主義!】第5章 ワイヤリング編 その4「マイナス側の電気配線」について

《太田祥三》

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