【カーオーディオ・マニア】「グレード」の違いを学ぶ…製品選びの“傾向と対策”「パワーアンプ編」その10
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さて、昨今の市販「パワーアンプ」は、高級機がますますハイグレード化している傾向にある。結果、市場全体がより賑やかになっている。
具体的に見ていこう。ch数違いを混ぜて考えると話がややこしくなるので、4chモデルを例に取り、考察していく。
まず「エントリーグレード」というと、5万円が1つの目安となるだろう。5万円台も含め、それ以下の製品群の中にも魅力的なモデルが数多く存在している。まずはこのくらいの4chアンプを用意して、「フロント2ウェイ+サブウーファー」システムを構築するのが、入門的なカーオーディオシステムと言っていい。こういったシステムであっても、一般的なメインユニットの内蔵アンプを使うシステムと比べて、ワンランク上のサウンドクオリティを得られるはずだ。
それに続く「ミドルグレード」となると、だいたい10万円以下のモデルが該当する。5万円台のモデルと比べると倍くらいの価格差となるわけで、確実に性能も上がってくる。「エントリーグレード」からのステップアップも確実に計れるし、または、初めての「パワーアンプ」としても狙い目だ。少々予算を上乗せすることで、さらにもう1ランク上のサウンドを手にできる。
そしてこれに続くのが、10万円から20万円あたりの製品だ。ひと昔前ならばこの価格帯のモデルも「ハイエンド」と位置付けられることもあったが、今はこのグレードは「ミドル-ハイ」と呼ばれることのほうが多い印象だ。
ただし実力的には、「ハイエンド」と呼ぶに相応しいモデルも多々ある。スペック的な数値の高さもさることながら、音楽を魅力的に聴かせるモデルが増えてくるのだ。ハイエンドメインユニットを使っていて、その内蔵アンプシステムからのグレードアップを図る場合には、このくらいのグレードのモデルを選びたいところではある。ハイエンドメインユニットにおいては、内蔵パワーアンプの高性能化が顕著だからだ。
そして、それ以上の価格のモデルが、「ハイエンドグレード」ということになるだろう。しかしながら、20万円以上ともなると、まさしく「無差別級」という様相が呈されていて、50万円に迫るモデルはもちろん、100万円を超える製品も存在する。
なお、そのような「超ハイエンド」モデルでは、得られる結果も格別だ。ボディも大型化し、使用電力も増える傾向があるので、そういった部分も含めておいそれと手は出せないが、超高級品にはそれならではの風格があることは事実だ。
今週はここまでとさせていただく。次週も「パワーアンプ」についての考察を継続する。乞うご期待。
【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.2「パワーアンプ編」その10 “グレード”について
《太田祥三》
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