【カーオーディオ・マニア】DIATONEデモカーの音を聴いたユーザーに直撃! 「新作は、買いか、否か…」
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果たしてユーザーの間ではどう捉えられているのか。今回はそこのところを探るべく、去る11月19日に大阪府・南港ATCにて開催された『まいど大阪!!秋の車音祭2017』を訪ね、会場に出展されていたDIATONEデモカーの音を聴いた参加者たちへの直撃取材を実行した。そこで集められた生の声を、詳細にリポートする。
■まずは『NR-MZ100PREMI』ユーザーにインタビュー。違いはあったのか…。
最初に、同イベントに出展されていたDIATONEデモカーのプロフィールを紹介しよう。ベースカーは「ホンダ・ヴェゼル」。搭載システムは以下のような構成だ。
メインユニットが『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ300PREMI』、フロントスピーカーが『DIATONE・DS-G300』、そしてサブウーファーが『DIATONE・SW-G50』。フロントスピーカーは『NR-MZ300PREMI』の内蔵アンプでドライブし、サブウーファーはカロッツェリアの『PRS-D700』で鳴らされている。
フロントスピーカーをメインユニットの内蔵アンプで鳴らすという入門的なシステムである。しかしながらサブウーファーがプラスされ、かつ『NR-MZ300PREMI』の高度なチューニング機能で緻密にコントロールされているので、出てくる音はハイエンドシステムに勝るとも劣らない上質な仕上がり。そんなデモカーとなっているはずなのだが…。
では早速、ユーザーの声を紹介していこう。インタビュー取材にご協力いただいた1人目の方は、20代後半の男性だ。同イベントには、コンテストにエントリーしたご友人に同行して見学に訪れたとのことだった。
なお、ご自身の愛車には『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI』が装着されているという。その内蔵アンプで6万円台の国産スピーカーをドライブし、サブウーファーも使っているとのことだ(パワードサブウーファー)。デモカー「ホンダ・ヴェゼル」と似かよったシステムで日々カーオーディオライフを楽しんでいるわけだが、さてその耳にはデモカーのサウンドはどのように響いたのだろうか。
「基本的な音の出方は自分のクルマと似ているのですが、緻密さと、サウンドステージの奥行き感が、かなり違っていました。同じようなシステムなのに、ここまで違うとは…。新しい『DIATONE SOUND.NAVI』は、相当に進化していますね。
正直、欲しくなりました。しかし、『NR-MZ100PREMI』を購入してそれほど時間が経っていませんからね。今すぐには買い替えられません(笑)。
実はサウンドチューニングを自分で行っていて、今日はその参考になるように、いろんな音を聴きたいと思ってやってきました。このクルマのような音を目指したいですね。愛車に近いシステムで、目標となる音が聴けて良かったです」
■カーオーディオ歴10年以上のベテラン愛好家の感想は…。
続いては、『まいど大阪!!』には毎年見学に来ているという30代前半の男性に話をお聞きした。カーオーディオ歴は13年程(自作派)というベテランだ。この方も『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI』を現在使用中で、スピーカーもDIATONE製品(『DS-G50』)を装着しているとのことだった(サブウーファーは未装着)。
ちなみに『DS-G50』は、2011年3月に発売されたモデルだ(希望小売価格<税抜>は14万2,858円。現在は生産終了)。DIATONEの独自開発による新振動板素材『NCV』が初搭載された、記念碑的なスピーカーである。それとの違いはどうだったのだろうか。
「全然違いました。驚きましたね。圧倒的にデモカーの音のほうが良かったです。サブウーファーの有り無しの差もあるとは思いますが、それにしても違いが大きい。
『DIATONE SOUND.NAVI』が進化しているからでもあると思うのですが、愛車との比較で言うと、大きいのはやはり、スピーカーの違いでしょうね。性能差というより、タイプが違っています。換えてもいいかな。コストパフォーマンスが高いですね。気に入りました」
続いては同じく、同イベントには見学のために訪れたという30代前半の男性にお聞きした話を紹介する。こちらの方も、カーオーディオ歴は約15年という上級者。愛車にはハイエンドメインユニットを核とする外部アンプシステムを構築している、とのことだった。
「良い音が聴けました。レベルが高いですね。同一ブランドの製品でまとめられていることの良さも出ていると思います。音に統一感がありました。
しかし、このレベルの音がこの価格帯のスピーカーで、さらには内蔵アンプで聴けてしまうのですから、『NR-MZ300PREMI』、『DS-G300』ともに、優秀ですよね」
2人のベテランユーザーに対しても、「ホンダ・ヴェゼル」の音は鮮烈な印象を与えたようだ。
さて、ここまでは、ギャラリーとして会場に訪れた方々の感想を紹介してきたが、次からは、サウンド・コンペティターの声をお伝えしていく。
■サウンド・コンペティターにもインタビュー。デモカーの音のレベルやいかに…。
まずは、システム総額が100万円以下もしくは内蔵アンプシステムのクルマで競われた『Cクラス』にエントリーした30代半ばの男性にお聞きした話から。
「私は『DS-G300』と同じくらいの金額のスピーカーを使っています。サウンドコンペではもっと高額なスピーカーを装着している方が多いのですが、その中でどこまで勝負できるか、そこに楽しみを見出しているんですよ。入賞できたときの喜びは格別です。
『DS-G300』でも、そのような楽しみ方ができるでしょうね。そういう方に、ぜひとも参戦していただきたいです。そうしたら一緒に競い合えますし。
私は今使っているスピーカーに惚れ込んでいますので、浮気をするつもりはないです。ただ、もしも自分のシステムにこのスピーカーを組み入れたらどういう音になるのだろうか、という興味は湧きました。こちらにしたほうが、音が良くなるかもしれませんね。でも、換えませんよ(笑)」
最後に、システム総額が200万円以上の車両で競われた『Aクラス』にエントリーした30代半ばの男性にお聞きした話を紹介する。
「そもそもこの価格帯のスピーカーは、良品揃いだと思っています。メーカーごとの良さをリーズナブルに味わえるんですよ。これよりも低価格になっていくと良さを十分に発揮するのは難しくなりますが、このあたりの製品は総じて、コストパフォーマンスが高いんです。
その中にあって、『DS-G300』の音は抜群に良いのではないでしょうか。もちろん、『NR-MZ300PREMI』が効いていることもありますが。質感も上々ですし、低域の解像度も高く、バランスも良い。音の消えゆくグラデーションも美しかったですし、何より音楽を楽しめました。
また『DS-G300』は、インストール性能が高いことも利点だと思います。トゥイーターについてはスタンドが付属していますからダッシュボードの上にポンと置くことも可能です。そういう取り付け方をすれば初期費用が抑えられます。手軽に楽しめるスピーカーって必要だと思うんです。
それにしても『DIATONE SOUND.NAVI』は、毎年、従来機の音を超えてくるのですから、凄いですよね。内蔵アンプでここまでの音を出せるのは流石ですし、そして、ハイエンドシステムの核として使っても、十二分に存在感を発揮すると思います。名機ですね」
ライトユーザーからヘビーユーザーまで、さまざまなタイプの愛好家からそれぞれのリアルな感想が聞けた。そして、『NR-MZ300PREMI』、『DS-G300』の両機の実力が確かであることを、改めて確認することができた。
これらのコメントを読み、両機についての興味がさらに湧いてきたという方は、この年末のうちにお近くの取り扱い店舗を訪ねてみてはいかだろうか。これらが"買い"か、そうでないかは、聴けばわかる。
DIATONEデモカーの音を聴いたユーザーに直撃! 「新作は、買いか、否か…」
《太田祥三》
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