【カーオーディオ・マニア】製品選びの“傾向と対策” パワードサブウーファー編 その2
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1つは「省スペースタイプ」、もう1つは「本格タイプ」、以上の2つだ。どちらも、“サブウーファーユニット”、“サブウーファーボックス”、“パワーアンプ”、これら3つが一体化していることにかわりはないが、構造が少々異なっている。前者は“薄型・小型”に作られているが、後者は“ボックス”が比較的に大きい。“サブウーファーユニット”自体が大型なので、“ボックス”も大きくなる傾向があるのだ。
結果、サウンド傾向にも違いが出てくる。再生帯域的には大きく違わないものの、低音の質が異なってくるのだ。空気が振動する度合いに差があり、体に伝わる迫力が違ってくる。低音のエネルギー感をしっかりと感じたいと思うならば、後者がお薦めとなってくる。
ただし、前者には「インストール性が高い」というメリットがある。ここを重んじるならば、「省スペースタイプ」がターゲットとなる。
ちなみに、コスト的にはそれほど大きな差はない、と思っていいだろう。「省スペースタイプ」のほうにリーズナブルなモデルが多いのは事実だが、機種がさまざまあり、中にはそこそこの高額モデルも存在している。逆に「本格タイプ」であってもお買い得なモデルもある。“本格”と聞いてもイコール「予算が多く必要」と、決めつけないほうがいいだろう。
続いて、「省スペースタイプ」にはどんなモデルがあるのかを解説していこう。主流は、シート下への設置が可能なモデルだ。シート下に収めることができれば、乗車性にも積載性にもまったく影響をおよぼさない。対して、シート下には収まらないモデルとなると、トランクの中でそれほどスペースは取らないとは言いつつも、若干の影響は出てくる。クルマとしての実用性をまったく落としたくないと思ったら、シート下に収まるものを選びたい。
ただし、大型のモデルになるほどに、低音のエネルギー感は強まる傾向がある。音質にこだわるならば、より大きいモデルを選びたい。
今週はここまでとさせていただく。次週も引き続き、「パワードサブウーファー」選びの“傾向と対策”を考察していく。お楽しみに。
【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.3「パワードサブウーファー編」その2 ・タイプ解説
《太田祥三》
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