気になる「自賠責保険料」、2018年度も変わらず
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新たに選出された藤田会長の下、委員の賛意を得て、2018年度の自賠責保険の保険料率は2017年度と同水準で据え置くことが決まった。保険料は保険会社や共済が最終決定するが、これにより2018年度の新しい契約でも、2017年度と保険料・共済掛金は変わらないことになる。
審議会では、自動車ユーザーが支払う保険料算出の基礎となる料率について検証を行っている。
保険料収入の対象となる車両台数は、2017年度の8940万4500台から8957万4400台で前年度比0.2%増と見積もった。
保険金支出の増額要因となる事故率は前年度比、死亡事故と後遺傷害事故で若干の減少傾向、傷害事故を同率と予測。賃金上昇率0.1%増、治療費上昇率0.05%減を見積もった。その結果、平均支払保険金は、損害で43万4000円/件(2017年度比0.1%増)となるものの、死亡(2403万4000円/件)、後遺障害(391万6000円/件)の支払保険金は変わらないとした。
2018年度、保険料収入(純保険料)は7709億円、支払保険金総額は8020億円を見込んでいる。自賠責制度にはノープロフィット・ノーロスの原則があり、大きな利益や大きな赤字を抱えないようにユーザーが負担すべき保険料が定められる。
ちなみに2017年4月1日からの保険料は1年~3年、自家用乗用自動車で1万5520円・2万5830円・3万5950円(3年)。排気量125cc以下の原動機付自転車で7500円・9950円・1万2340円になっている。
自賠責保険の保険料、2018年度も変わらず
《中島みなみ》