知ってるようで実は知らない「高速道路の料金所」、一体どんなトコロ?
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首都高速の料金所は、24時間職員が常駐しており、ETCの普及で現金車が大きく減った現在も料金所のブースには常時1名以上が配置されている。ブース内に椅子などはなく常に立った状態で職務をしているという。
ブース内には、料金を収受する機械の他、ETCの状態を表示するインジケーターや監視カメラの映像を表示するモニター、料金所前面の表示版の操作盤や軸重計のプリンターなどが設置されている。なお、料金収受は非常に簡略化されており、ワンタッチで普通車や大型車などの料金を表示することが出来る。
職員は各料金所のブースから移動する際は、もちろんレーン上を横断するのではなく料金所後方に設置されている歩道橋を使用する。
バックヤードには、仮眠を取ることが出来る寝台が設置されており、トイレや水道など、最低限生活出来るような設備が整っている。首都高速の料金所はほぼ全てにこのような設備が設置されているのだとか。
設備の都合上ガスは通っていないが、電子レンジで温めたりお湯を沸かすことは可能だという。
車両が通行するレーンには、通過する車両の軸重を計る装置やカメラが設置されており不正通行車や重量オーバーの車両を常時監視している。不正通行した車両や軸重計で法令を超える重量を測定した車両はカメラで撮影されたナンバー情報から後日持ち主へ通知される。
ちなみに、料金所で使用されているバーは柔らかい材質で作られており、普通に接触した場合はボディに傷が付いたりすることは無いのだという。
なお、天井に設置されているETCの通信機は、高速本線上で運用されているものと同じ規格のもので、通常速度でも読み取りは可能とのことだが、ETCカード未挿入や更新切れで先行車が急停止する場合などに備えて20km/h以下に制限しているのだとか。
実際、ETCレーンでの追突事故は後を絶たず、首都高速の担当者は「先行車が突然停止するかもしれないという認識もって運転してほしい」とした上で「万が一、料金所のバーを押し開いて行ってしまった場合は、その場で後退したりはせずに首都高に連絡していただき、後日料金を払っていただければ大丈夫」と話していた。
高速道路の料金所ってどんなトコ? こんなトコ!---首都高豊洲
《平川 亮》
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