あの名優も愛した 北欧が誇る伝説の名車ボルボ「P1800E」の雄姿 | CAR CARE PLUS

あの名優も愛した 北欧が誇る伝説の名車ボルボ「P1800E」の雄姿

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あの名優も愛した 北欧が誇る伝説の名車ボルボ「P1800E」の雄姿
あの名優も愛した 北欧が誇る伝説の名車ボルボ「P1800E」の雄姿 全 12 枚 拡大写真
ボルボの正規ディーラー「ボルボ・カー 横浜西口店」のリニューアルオープン記念イベントとして、去る3月24日(土)・25日(日)の2日間限定で、伝説の名車「P1800E」の実車が展示された。



実車を目にするまで、左ハンドルなのだろうと思っていたのだが、展示されていたクルマは、右ハンドルで、新車かと見間違うほどの輝きを放っていた。

あまりにも美しかったため、このクルマはオーナーの観賞用としてガレージに飾られているのだろうと、筆者は勝手に解釈したのだが、、、事実は違った。


今回展示されたP1800Eは、同社を利用するカーオーナーが普段使いしているもので、ドライブを楽しむために定期的にメンテナンスを行い、大切に乗り続けている「愛車」だと、ボルボ・カー 横浜西口店の森店長が教えてくれた。それを知った瞬間、“ 愛車を大切にする ” という言葉の深さと、カーオーナーの想いの熱さを思って胸が熱くなった。

筆者が目にした、P1800Eの神々しい雄姿を、よりリアルに堪能していただくため、ここではショートムービーと撮影写真を公開させていただく。ボルボの真髄ともいえる、P1800Eの魅力をご堪能あれ。


■北欧が誇る伝説の名車ボルボ「P1800E」ショートムービー





■ボルボ・カー 横浜西口店 で披露された「P1800E」フォトショット
















■北欧スウェーデンが誇る名車ブランド「ボルボ」

北欧スウェーデンが誇る名車ブランド「ボルボ」は、1927年の設立時から今日に至るまで、「個性」「美」「機能」「安全」といったあらゆる面において、秀逸で魅力的なクルマを誕み出し続けている。その数多くの名車たちの中で、現在も輝きを失わず、世界各国で愛され続けている「P1800」の歴史も紹介したい。


■大空を優雅に翔けるような「羽根」を持つ北欧発のスポーツクーペ

今から58年前の1960年。ボルボは直列4気筒で1.8リッターの2シーター「P1800」を、北欧発のスポーツクーペとして世に送り出した。当時大流行していたアメリカ車の影響を色濃く感じさせる「テールフィン」と、全長4,350mmの2ドアボディを創り上げたのは、60年代にマセラティのクルマを数多く手がけ活躍したカーデザイナー・ピエトロ・フルア氏だ。

大空を優雅に翔けるような曲線美と、英雄のごとき力強さを兼ね備えるP1800は、「自家用車走行距離のギネス記録」を持っていることでも知られている。その距離は、なんと300万マイル(約480万キロ)! 想像を絶する数字だ。アメリカ、ニューヨークに在住の男性が所有するこのP1800は、1966年に購入されて以来、大きなトラブルも数えるほどで、今もなお現役で走り続けているのだとか。


■ボルボの母国スウェーデンの頭文字を冠した「1800 S」

P1800の製造の歴史にも触れておきたい。ボルボは、究極の名車を創り出したものの、自社での生産能力がなく、初年度の生産はイギリスのメーカーに依頼。ボディは、自動車ボディの製造会社プレスト・スチール・カンパニーが、組み立てはスポーツ・カーブランドのジェンセン・モーターズが請け負っていた。

しかしながら、約6,000台を生産したものの、ジェンセン製の車体に品質上の問題があったようで、1963年にボルボの自社工場に拠点を移し、車名を「1800 S」に変更。このとき、1.8リッター直列4気筒の「B18」エンジンを100hpから115hpに引き上げられた。ちなみに、この「S」はボルボの母国スウェーデンの頭文字を使ったといわれている。


ボルボの母国スウェーデンの頭文字を冠した「1800 S」(写真:ボルボ・カー・ジャパン)




それから7年後(1970年)、フロントグリルやホイールのデザインを一新した「1800E」を発表。その2年後(1972年)に、クーペボディを大幅に変更した3ドアスポーツワゴンスタイル「1800ES」が披露されたのだが、1973年を最後に生産終了。P1800シリーズは、1961年から1973年6月までに、47,492台が生産されたという。


■名優ロジャー・ムーア氏からも愛されたクルマ

北欧をはじめ、世界各国のクルマ好きから、永きに渡って愛され続けているP1800シリーズ。スパイアクション映画の金字塔『007』の主人公ジェームズ・ボンドを演じた、あの、イギリスの名優ロジャー・ムーア氏も、P1800オーナーのひとりだった。ムーア氏が乗っていたのは「1800 S」で、自身が主演したイギリスの人気テレビ・ドラマ「セイント/天国野郎)」で一緒に登場している。


イギリスのテレビ・ドラマ「セイント/天国野郎」に主演したロジャー・ムーア氏とともに登場した1967年製ボルボ「1800 S」(写真:ボルボ・カー・ジャパン)





■日本でも愛されている「P1800」シリーズ

P1800シリーズは、日本でも愛されている。代表的なオーナーとして知られているのは、ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之代表取締役社長だ。木村氏は、小学生の頃から大のクルマ好きで、大学生のとき初めて運転したクルマは10年落ちの日産「ブルーバード(610)」。アルバイトを続けて手に入れた人生初のマイカーはホンダ「プレリュード」だったという。

2014年7月にボルボ・カー・ジャパンの社長に就任した木村氏は、以前からボルボ・P120系(アマゾン)を探していたそうだが、偶然にWebサイトで目にした、P1800(1971年式1800E)に心を奪われ、自社の社員が所有していた濃紺のP1800を譲り受けた。しかしその車両は、オイル漏れやボディが錆びていたりと、各部の老朽化が進んでいたため、それらをケアし、公道で走れる状態にするため、部品取り用を含めて3台のP1800を入手し1台にレストア。このとき、オリジナルカラーのサファリイエローに全塗装したという。

ほぼオリジナルな状態に仕上げたのち、2016年に開催された「第12 回ヒストリックカーミーティング 伊勢志摩CLASSIC CAR SUMMIT」に参加して、ドライビングを披露している。この経緯については、ボルボ・カー・ジャパン公式サイト内「クラシック・ボルボ・リフレッシュプロジェクト」に詳しく記載されているので、ぜひご一読いただきたい。


ボルボ・カー・ジャパンは、2016年8月にクラシックボルボのための ” KLASSISK GARAGE(クラシックガレージ)”を開設




また、P1800のレストアがキッカケとなり、ボルボの100/200/700/900シリーズといったモデルを中心に、エンジン整備、ボディペイント、一般修理、定期点検、車検等を実施する専用のワークショップ 「KLASSISK GARAGE(クラシックガレージ)」を、自社事業として2016年8月に開設した。



なお、ボルボ・カー 横浜西口店および相模原店も展開している、ワイズカーセールスは、マツダオートザム(横浜西口店・横浜中山店)の正規ディーラーであり、自社専用の鈑金塗装修理工場「リペア・ペイント金沢」(神奈川県横浜市金沢区鳥浜町4-7)も運営。横浜エリアを中心に国産車から輸入車まで、年間千数百台の修理実績がある。



ワイズカーセールスが展開する、ボルボの正規ディーラー「ボルボ・カー 横浜西口店」

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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