【カーオーディオ・マニア】ビギナーはシステムに 「コントロール機能」をアドオンせよ! … Part6 単体DSPを導入!
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■「単体DSP」を用いると、よりディープにカーオーディオを楽しめる!
ここまで、“コントロール機能”をシステムに取り入れるための手段として、「メインユニット交換」と「パワーアンプ内蔵DSPの導入」という2つの方法を紹介してきたが、今回の「単体DSP」の導入作戦はそれらと比べて、言わば“真打ち”と呼ぶに相応しいものと言っていい。なぜなら当作戦は、「カーオーディオをより積極的に楽しもうとするときに向いた手段」であるからだ。
これまでの2つは、メインユニットが交換できる場合とできない場合それぞれにおいてのおすすめプランであったのだが、この「単体DSP」の導入作戦の場合は置かれた状況に関係なく、よりディープにカーオーディオという趣味を楽しめるのだ。
楽しみどころとなるのは主に2点。1つは「単体DSP」の製品選びにあり、もう1つは組み合わせる「外部パワーアンプ」選びにある。システム構築を自在に行えることがこれを使う最大のメリット、というわけなのだ。好きなブランドの製品で固めても良いし、とことん高音質を追求して高性能なパワーアンプをチョイスしても良い。あれこれ考えながら自分ならではのシステムを組み上げるという楽しさを味わえる。
デメリットもある。それは、コストが掛かりがちとなることと、インストールの手間も掛かりがちになること。しかしこれらは楽しむためにはやむを得ないことでもある。趣味には多かれ少なかれコストは掛かる。「単体DSP」を導入する作戦を取ると決めたら、予算を掛けつつもとことん楽しまなければ損だ。
もちろん、無理をし過ぎると楽しくなくなるので、そこのところはある程度セーブしながら行うことも大事だ。少しずつコツコツとシステムアップを重ねていってもいいだろう。自分なりのペースで進めていくことがコツとなる。
■「単体DSP」を選ぶ際の見極めポイントは、ch数、入力端子の状況等々…。
続いては、「単体DSP」の選び方解説を行っていく。なお「単体DSP」には特にタイプ違いはないので、個々の性能や特長を見比べながら選んでいくことになる。
まず見極めるべきは、コントロールできるch数だ。コントロール可能なch数を多く確保しようとすると価格が上がっていく傾向があるが、もしもフロント3ウェイに興味があるのならそこまでのシステムを構築可能な「単体DSP」を選んでおかないと、後悔することになるのは確実だ。とにもかくにも必要ch数の見極めは慎重に行おう。
続いては、入力端子の状況もチェックしたい。もしも“RCA出力”を持っていないメインユニットとの接続を考えているのなら、“ハイレベルインプット”の装備はマストとなるので、これの有無も確認しておこう。といいつつ、これについては装備されることがスタンダードとなっている。対応していない機種は希だが、一応チェックしておくと安心だ。
また、愛車の純正オーディオが“マルチアンプシステム”である場合は、
“サミング機能”の有る無しも確認しておきたい。“マルチアンプシステム”というのは、各スピーカーに送られる音楽信号が、あらかじめ“帯域分割”されているシステムのことを指す。その場合は、各スピーカーに送られている信号をすべて入力して、それを「単体DSP」の内部で“サミング(合成)”する必要が出てくるのだ(“サミング”機能が搭載されていない場合は、それを可能とする外付けユニットを使うという手もある)。
あと、「DAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)」を接続することが前提となっている場合には、デジタル入力端子のタイプも調べておくといいだろう。
■調整作業を何で行えるのか、スマホをワイヤレス接続できるのか等々も要チェック!
さらには、自分自身でも“コントロール機能”を触ってみたいと考えるときには、それを何で行うかもチェックしておきたい。主流はパソコンで操作するタイプなのだが、タブレットオやスマートフォンで調整できる機種もある。そのようなタイプだと、ちょっとパラメーターを変更したいと思ったときにいつでも調整を実行できる。
また、スマホ等とのワイヤレス接続が可能かどうかもチェックポイントになり得る。機種によっては、BluetoothやWi-Fiでスマホ内の音楽を受信できるものもある。スマホをソースユニットとして使う場合には、ワイヤレス接続できると便利だ。
続いては、車内に設置する際の注意事項にも触れておきたい。「単体DSP」を使う場合、設置場所は慎重に選ぶ必要があるのだ。心がけるべきは、「パワーアンプとの近接配置」だ。パワーアンプの近くに設置できると、RCAケーブルを短くできる。
もしもフロント3ウェイを組もうとするのなら、RCAケーブルは3セット必要になるが、RCAケーブルは長さによる価格差が結構大きい(上級モデルになるほどその差は大きくなる)。パワーアンプとの距離が遠くなると、システムのクオリティを上げていこうとするとき(上質なRCAケーブルを使いたくなったとき)、ケーブル費用が相当にかさむことになる。できるならば「パワーアンプとの近接配置」を心がけたい。お忘れなきように。
今回は以上で終了だ。次回以降は、特殊なケースについて考えていく。乞うご期待。
ビギナー必見! システムに“コントロール機能”をアドオン! Part6「単体DSPを導入!」
《太田祥三》
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