クルマの修理は難しくなっている! 愛車をしっかり直せるショップを選ぼう…ヒントは「テュフ認証」
特集記事
コラム
◆新型車の修理は難しくなっている
新型車のテレビCMやカタログ、Webニュースなどで「安全運転支援システム」搭載という文字を見聞きしたことがある人は多いだろう。最近のクルマには、カメラや数多くのセンサーが取り付けられている。また、車両重量を軽くするために、アルミ合金やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用した高級車や輸入車が徐々に増えている。つまり、国内にあるすべての自動車修理工場が、新型車をしっかり修理できるとは限らない状況になってきているのだ。
◆安心して修理を依頼できる工場の“目印”は「テュフ認証」
そこで、ぜひ紹介したいのが「テュフ認証」だ。公平で中立的な第三者機関であるテュフ ラインランド ジャパンの監査を受け、テュフが独自に設ける厳しい検査項目をクリアし「ゴールド」や「プラチナ」といった、高い水準の認証を取得する自動車修理工場が増え続けている。
自動車修理工場にとってテュフ認証の取得は、一般のカーオーナーをはじめ、損害保険会社などの関連企業、そして自社で働く社員に対して、自社の方向性や信頼性を目に見えるカタチで証明する「しるし」といえる。
◆岐阜県大垣市の坪井鈑金 おくるま専科 が「プラチナ認証」を取得
昨年4月、岐阜県大垣市の坪井鈑金 おくるま専科(坪井英倖社長)がテュフの最高位「プラチナ認証」を取得した。同社は、地元では言わずと知れた老舗の自動車整備・修理工場で、近隣のカーオーナーから高い評価と信頼を獲得している。
同社の坪井社長に、テュフのプラチナ認証を取得した目的を尋ねると、自社の経営状況も含めながら本音で語ってくれた。
「地元大垣市のお客様に支えられ、昨年創業60年を迎えました。その一方で、数年前から入庫台数が減り、5年前に赤字経営へ陥ってしまいました。それをきっかけにすべての事業を見直し、新事業として、福祉車両の整備・修理・カスタマイズ・販売や、自動車保険取扱の充実、ロードサービスを開始しました。また、昨年にはお客様受付を改装してキッズスペースを設けるなど、より幅広くお客様のご要望にお応えすべく“トータルカーサービス”を目指すようになりました。
おかげさまで、少しずつではありますが業績が上向き、やっと新しい道が見えてきたかのように思っていたのですが…。自動ブレーキやレーンキープアシストなどの高機能を搭載した、従来の車とは構造も素材も違う新型車が販売されるようになり…。当社がこれまで培ってきた修理技術能力だけでは通用しない時代になるのではないかと、強い危機感に苛まれました。
お客様が求めているものは何か? その答えは “ 真の見える化(絶対的の信頼)” だと考え、そのひとつがテュフの監査・認証だと思いました。
プラチナ認証を取得できたことで、当社は法令順守(コンプライアンス)のもと、高い修理技術があり、高品質の修理を提供できる自動車修理工場であることを証明できたと思っています。
また、認証を取得する過程の中で、スタッフと経営者の一体感が強まったのも利点だったと感じています。取得後『会社の雰囲気が変わった』『スタッフ、店舗、工場が明るい』『職人の意識が高い』といった嬉しい声をたくさん頂き、経営者である私、そしてスタッフの自信に繋がり、社員の満足度向上にも寄与できたと思っています」
◆カーオーナーとして「責任」をもって修理工場を選ぼう
最近のクルマの修理が難しくなっていることを、カーオーナーはしっかり自覚する必要がある。今の時代、カーオーナー自らが「本当に信頼できる自動車修理工場」を選ぶ必要性が高まっているといえるのではないだろうか。愛車の修理工場を選ぶときは、テュフ認証やメーカーが車種ごとに設ける高い水準を満たした認証などを取得しているかどうかを、ぜひ確認してほしい。
《カーケアプラス編集部@金武あずみ》
この記事の写真
/