日産 シーマ、生産終了を報じられる…ビッグカーの栄枯盛衰[フォトヒストリー] | CAR CARE PLUS

日産 シーマ、生産終了を報じられる…ビッグカーの栄枯盛衰[フォトヒストリー]

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日産シーマ初代
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日産自動車の最高級セダン、『シーマ』の生産終了が報じられた。「日本における“ビッグカー”の時代はシーマの誕生とともに幕を開けた」と日産は自負する。5世代・32年間の歴史を振り返る。

初代シーマ・FY31型(1988~91年)

シーマはスタイリッシュな3ナンバー専用モデルとしてデビューした。それまでの高級車イメージとは異なる、スタイリッシュでスペシャリティカーふうのキャラクターだ。出力255PSのV6・3Lターボエンジンは当時の日産車における最高出力で、圧倒的な走りも実現していた。消費者が高額商品を指向する当時のトレンドを象徴して、その傾向が「シーマ現象」と呼ばれることになる。車名は「セドリック・シーマ」、「グロリア・シーマ」だった。

2代目シーマ・FY32型(1991~96年)

車名が「シーマ」となった2代目は、ロングホイールベース化による大型化で、高級車イメージを醸成させた。当時の日産で最多の気筒数となるV8エンジンを搭載し、走りのダイナミズムと室内の快適性とを両立させた。

3代目・FY33型(1996~2000年)

先進のテクノロジーが充実した3代目。国産車で初めてとなるSRSサイドエアバッグや油圧アクティブサスペンション、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)を採用した。最新の装備を搭載し、車名=頂点にふさわしい車になったが、いっぽうで初代のパーソナル感はなくなった。

4代目・F50型(2001~10年)

4代目は、4.5L・V8エンジンの走りに加え、レーンキープサポートシステムやマルチプロジェクターキセノンヘッドランプなど、最先端の安全技術を投入した。新世代プラットフォームを採用し、『プレジデント』と兄弟車になった。

5代目・Y51型(2012年~)

2年のブランクをおいて登場した5代目。歴代シーマは、その時代の最先端技術に支えられた走行性能や装備がユーザーに支持され、評価を得てきた。5代目は「シーマのDNAである“圧倒的な走行性能”を継承し、高い動力性能、快適性や安全性に加え、優れた環境性能も兼ね備えた」と謳う。セドリック/グロリアの流れを汲む『フーガ』の上級に位置し、プレジデントが無くなった今、日産の最高級セダンになっている。

《高木啓》

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