いま日本で一番人気のEV(電気自動車)として話題のテスラ「モデル3」。デザインや性能だけでなく、購入方法のスマートさも魅力だ。
長年、車の販売を行うプロは、スマホでのオンライン注文をどう感じるのか?
福岡市博多区でルノーやアルピーヌの正規ディーラーも展開する、福岡市内最大の自動車グループとして知られる朝日自動車(博多区西月隈4丁目6-7・藤野利浩社長)の金谷店長が、テスラ モデル3を注文する様子が同社のYouTubeチャンネルで公開され、プロ目線での率直な感想が語られている。
動画の冒頭、金谷店長は「新しい車に対応していくために、最新技術の詰まった車を買ってみようかと」と一言。
朝日自動車はどのような会社かというと、設立は1989年9月。新車・中古車の販売から、車検、整備、鈑金塗装、コーティング、保険代理店業務、ロードサービスに至るまで幅広く自社で対応。クルマのことなら何でも相談できる専門店として、地元博多での知名度が高い。
修理技術にこだわっているところも特徴。中立的な第三者認証機関テュフ ラインランド ジャパン(TUV)の厳しい監査基準をクリアし、世界レベルでの最高位とされる「TUVプラチナ認証」を取得している。また、自動ブレーキなど安全運転支援システムが搭載されたクルマの整備に欠かせないエーミングも行える特定整備事業の認証も受けており、国内でも数少ない最先端の自動車整備工場といえるだろう。
クルマ販売のプロが、わかりやすく説明
その朝日自動車が公開したYou Tube動画では、同社の車両販売部門 新車館の金谷店長が、自らスマホを操作。「テスラモデル3」のワードでネット検索し、テスラ社のサイトにたどり着く流れから丁寧に解説。注文画面に表示される情報をもとに、金谷店長によるモデル3の車種説明が続く。プラン(スタンダード/ロングレンジ/パフォーマンス)によって、最大航続距離、最高速度、100kmまでの加速時間の違いなどを紹介。クルマ販売のプロだけあって、金谷店長の説明はとてもわかりやすい。
ユーザー目線の「仕様」選び
プランを選択したあと、仕様(ボディカラー、ホイール、インテリア)選びへと進む。インテリアを選ぶ際、金谷店長は「白はかっこいいけど、汚れが目立ちそうなので黒内装でいきます」と発言。また、仕様を選ぶごとに、画面下部に表示される購入価格が変動(加算)することも伝えている。
パッと見の印象ではなく、長く乗り続けることを考えたユーザー目線の現実的な判断や、トータル購入価格を意識した説明が続く。ひとりでスマホを操作していたら、つい忘れてしまいそうな大事なことを、クルマ販売のプロとしてきちんと伝えている点が印象的だった。
クルマ販売のプロも、最後の「注文する」ボタンは戸惑う!
ここまで選んだ内容の購入価格は、5,440,000円。今回は補助金(400,000円)が出るようで、補助金適用後の参考価格も伝えている。注文時に15,000円が必要で、消費税以外の税金や登録費用が別途かかるとのこと。注文内容を最終確認し、支払い方法(現金、ローン、クレジットカード、銀行振込)を選ぶと、アカウント作成が求められる。このあと【注文する】ボタンがあり…
「いいのかなコレ押して…。押しますよ!?」
と、クルマ販売のプロである金谷店長でも、戸惑いを隠せない様子。動画を視聴している筆者も妙な緊張感を感じる場面だった。
正直、スマホ操作だけで、高額なテスラ車を購入するのは気がひける。途中で注文をやめてしまいたくなりそうだが、金谷店長の動画を見ながら同じように操作するのであれば、プロにサポートしてもらっている安心感があり、冷静に注文できそうだ。購入を検討しているユーザーは動画の視聴をオススメする。