アイサンテクノロジーは、東海理化、名古屋大学とともに遠隔監視を高度化するなどして自動運転をスマートシティに適用する技術を開発する。アイサンテクノロジーが8月1日、発表した。
3者が推進する「自動運転技術のスマートシティへの応用」プロジェクトが、愛知県が募集をした「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期」の採択案件に選定された。愛知県の支援を受けて実証実験を実施する。
プロジェクトでは、現状課題に関してスマートシティの観点を含めて「サステナブルで見守られている使い易い自動運転サービス」を構築するための技術を試作開発する。これによって自動運転車両、自動運転機能を使ったサービスの早期普及を目指す。
具体的には、自動運転モビリティサービスをスマートシティで実用化するため、地図更新や死角削減、遠隔での周辺監視技術を開発する。アイサンが研究開発全体を統括して高精度地図配信技術やLiDARデータの利活用技術、MaaSデマンドシステムと自動運転システムの連携用ツール開発などを担当する。
東海理化は遠隔監視高度化技術を開発してフィールドで検証する。名古屋大学はインフラと自動運転システムの連携技術をフィールドで検証する。
自動運転レベル4サービスを実現する要素技術の開発は進んでおり、自動運転機能付きの自動車の販売や自動運転車両を使った実証実験などが活発に行われている。一方で、社会実装に向けて必要とされる事業視点や安全性視点が課題となっている。
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期」は愛知県が策定する「あいち科学技術・知的財産アクションプラン 2025」の「研究開発の方向性」に基づき実施されるプロジェクトで、自動運転技術のスマートシティへの応用の研究開発を支援するもの。