日本電気硝子は、真空環境下でも安定動作する全固体ナトリウムイオン二次電池(NIB)の開発に成功したと発表した。
2月19日から東京ビッグサイトで開催される「第18回国際二次電池展」(バッテリージャパン2025)では、真空環境下での動作デモンストレーションを実施する予定だ。
この新型電池は、200度までの高温環境にも対応し、腐食性ガスの発生もないという特長を持つ。
新開発のNIBは、半導体製造装置メーカーなどが求める厳しい条件に応える性能を有している。真空プロセスや高温環境で使用される精密機器内部での動作が可能となり、装置の無線化などに大きく貢献すると期待されている。
日本電気硝子によると、NIBは真空下でも安定して動作し、半導体製造の真空プロセスに対応する。200度の高温下でも性能低下がなく、長期間の利用が可能。腐食性ガスが発生しないため、製造装置や周辺環境への影響がなく、工程全体の信頼性向上に寄与する。
これらの特性により、NIBは半導体製造装置のほか、宇宙開発や特殊な産業用途にも適応できるという。
2月19日から東京ビッグサイトで開催される「第18回国際二次電池展」では、真空環境下での動作デモンストレーションを実施する予定だ。この展示会で、NIBの実際の性能を確認することができる。