見極めるべきはスマホ連携力…“市販ディスプレイオーディオ”の選び方のコツ | CAR CARE PLUS

見極めるべきはスマホ連携力…“市販ディスプレイオーディオ”の選び方のコツ

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アルパイン・DAF11Z
アルパイン・DAF11Z 全 4 枚 拡大写真

エントリー機からハイエンドモデルまでさまざまあるカーオーディオユニット。当特集では、その中からマイベストを選び出すためのコツをプロから聞き出し、紹介している。今回は、“市販ディスプレイオーディオ”の選び方のコツを解説していく。

なお今回取材に応じてくれたのは、大阪府高槻市にて店舗を構える実力店、“カーオーディオクラブ”だ。参考になる情報が多々得られた。じっくりとお読みいただきたい。

◆“市販ディスプレイオーディオ”は、2タイプに分類できる!

まずは“カーオーディオクラブ”の代表を務める高橋さんに、“市販ディスプレイオーディオ”にはどのようなモデルがあるのかを教えてもらった。

「“市販ディスプレイオーディオ”は、機能的に2タイプに分類できます。1つは“Apple CarPlay”と“androidauto”に対応しているモデルで、もう1つはこれらに対応していないモデルです。なおこの2つでは製品の価格差がそこそこ開きますので、どちらにするかは熟考された方が良いかもしれません。

この2つのうちのどちらにすべきかは、以下のように考えると良いのではないでしょうか。スマホナビアプリを使う頻度が高い方もしくはスマホ内の音楽を聴くことが多い方は、対応機の方が便利です。スマホナビアプリの地図を“ディスプレイオーディオ”の画面に映し出せて操作も車載機のモニター上で行えますから。音楽アプリも同様です。

対してそこのところに魅力を感じられない場合には、非対応機を選ばれた方が導入コストを抑えられます」

◆“ミラーリング”が可能となるHDMI端子が装備された機種がお薦め!

続いて、その他のチェックポイントを教えてもらった。

「あとは、HDMI端子の有る無しはチェックしたいですね。これが装備されていると、スマホの“ミラーリング”が可能になります。なので例えば、YouTubeも車載機の画面に映し出せて音声はカースピーカーで楽しめます。

ところで“Apple CarPlay”と“androidauto”は、映像系のアプリには対応していません。なので余計にHDMI端子は存在感を発揮します。せっかくモニターが付いているのですから、映像コンテンツを多彩に楽しめた方が良いと思うんです。

なお“ミラーリング”以外にも、“市販ディスプレイオーディオ”で映像系アプリを楽しむ方法は存在しています。車載用のAndroid端末がいくつか出ていて、それらを使うと端末内に格納してある映像系アプリが“Apple CarPlay”もしくは“androidauto”を介して車載機で楽しめるようになるんです。映像系アプリを積極的に楽しみたいと思われる場合には、車載用のAndroid端末の使用も検討されると良いかもしれません」

さらには、メーカーごとの特長も教えてもらった。

「“ディスプレイオーディオ”をラインナップする大手メーカーは3社あります。1つ目はカロッツェリアです。カロッツェリアは“Apple CarPlay”と“androidauto”に対応するモデルと対応しないモデルの両方をリリースしていますが、特にお薦めなのは前者の中の9型モニターを備えた『DMH-SF700』と6.8V型の『DMH-SZ700』、この2機種です」

◆カロッツェリアの“ディスプレイオーディオ”は、チューニング能力も優秀!

「これら2機種は、ブラウザを搭載していることも特長です。なのでYouTubeを楽しみたい場合には“ミラーリング”をせずとも楽しめます。しかも動画検索等の操作も画面上で行えますので便利です。

なおカロッツェリアの“ディスプレイオーディオ”はすべて、ネットワークモードが使えます。結果、ツイーターとミッドウーファーの個別制御が可能になりますので、本格的なサウンドチューニングを行えます。ゆえに音にこだわりたいという方にも、カロッツェリアのモデルは向いています。

2社目はアルパインです。なおアルパインは11型モデルもラインナップしていますので、大画面モデルをご希望される場合には特に有力な候補に成り得ます。また同社の“ディスプレイオーディオ”はすべて、“Apple CarPlay”と“androidauto”に対応しています。さらには、チューニング機能もなかなか優秀です。ツイーターとミッドウーファーの個別制御は行えませんが、簡易的なタイムアライメント(アルパインではタイムコレクション)が装備されていて、サブウーファー出力も備わっていますのでサブウーファーのコントロールもしやすいです。

もう1社はケンウッドです。同社は“Apple CarPlay”と“androidauto”に対応する機種としない機種とを1モデルずつ擁しています。そしてケンウッドの製品も、簡易的なタイムアライメントとサブウーファー出力を装備していますので、ある程度詳細なサウンドチューニングを行えます。リーズナブルな“ディスプレイオーディオ”をご所望なら、ケンウッドの製品も候補に挙がると思います。

お近くでしたらお気軽にお立ち寄りください。さまざまなご提案ができると思います。お待ちしています」


見極めるべきはスマホ連携力…市販ディスプレイオーディオ[カーオーディオ“チョイスのコツ”]

《太田祥三》

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